【野球】広島・ドラ3林、背筋をスッと伸ばして…打力アップへ鍛錬の日々
広島のドラフト3位・林晃汰内野手(智弁和歌山)が打撃力アップのためにフォームの修正を行っている。現在の課題は打ちに行く際、右肩が内側へ入り過ぎていること。できるだけひねりを抑え、バットを内側から出す打ち方を習得中だ。持ち味の長打力を最大限に発揮するために鍛錬の日々を送る。
背筋をスッと伸ばした状態を保ってバットを出す-。今、林が打撃で最も意識する部分だ。春季キャンプから朝山2軍打撃コーチに指摘され、持ち味の長打力を最大限に生かすためにも図るフォームの修正。根気強く取り組んでいる。
「まだまだプロのレベルに達していない。真っすぐをしっかり捉えられていないし、負けている。まずはそこからです」。由宇の日差しを受け、額に汗をにじませながら言葉を紡いだ。
打球がフェンス手前で失速する。「捉えた感じがあってもそうなることが多い。差し込まれているということだと思う」。通算49本塁打を放った高校時代にはなかった感覚だ。
朝山打撃コーチは、1月の合同自主トレで初めて林の打撃を見たときから修正ポイントに気が付いていた。「(テークバックをして)打ちに行くとき右肩が内側に入り過ぎ。投手に背番号がすごく見えるくらい」。上半身の反動を使うことが狙いなのだが、体を大きくひねる余りバットの出が悪くなるという。
高校まで、林はその指摘を受けたことがなく、フォームの修正は一筋縄ではいかない。たとえ練習で意識してできたとしても、試合では投球への対応に集中。フォームを考えている暇はない。
ウエスタン開幕からコンスタントに試合出場を続けてきた。だが16~18日のタマスタ筑後でのソフトバンク戦は、初めて遠征メンバーから外れ大野練習場で打ち込んだ。無意識の中で目指す形でバットが振れるようになるために反復練習を繰り返している。
「真っすぐを打ち返せるようになれば武器になる。課題を消化していきたい」。小さくても一歩ずつ前に進んでいく。(デイリースポーツ・市尻達拡)