【芸能】ジャニーズ 写真ネット解禁に現場混乱…難しい線引き

 ジャニーズ事務所は1月31日、所属タレントの写真を条件付でネット解禁した。タレントの肖像権保護の観点から使用制限をしていたジャニーズにとっては、革新的な出来事だった。発表の裏では、解禁条件の確認を求め、事務所関係者に質問が集中。担当記者も社内から「この場合は、載せていいのか?」と確認の電話が相次ぎ、写真使用を巡る疑問点が次々に浮上した。

 解禁発表は、31日に東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた関ジャニ∞・錦戸亮(33)の主演映画「羊の木」(2月3日公開)の会見現場だった。

 会見の進行表と共に配られた一枚の用紙には、「記者会見、囲み取材、舞台あいさつなどタレント登壇時の写真のwebニュースサイトでの使用につき、一部制限がございますが、ご使用いただけることといたします」と書かれており、「写真掲載は原則3カットまで」と注意もあった。

 「何故、この日に解禁となったのか?」「二次使用は可能か?」「コンサートや舞台の写真も解禁か?」と確認することは多く、社内からも、「電子新聞への写真掲載は可能か?」「今後、インタビュー写真は掲載できるのか?」など質問が飛び交った。

 一つ一つ確認しながら、解禁の条件を掘り下げた。1月31日の解禁になったのは、錦戸がジャニーズで初めて日本外国特派員協会で会見を行い、外国人記者も集まる場が広く伝わることから決まったという。二次使用やコンサート本番の写真の使用は不可。ただ、舞台やコンサートでも、本番前の囲み取材の写真は可能だ。電子新聞やインタビュー写真の掲載は不可など、状況に応じて確認事項は増える。

 今回の記者の原稿でいえば、錦戸の会見に触れてはいるが第一報ではないため、会見時の錦戸の写真を掲載することはできない。二次使用にあたる。

 解禁の線引きは難しいが、ジャニーズ事務所は、これまでも段階的にネットとの関わりを進めてきた。17年11月にジャニーズWESTがNetflixの全世界配信オリジナル・ドラマに出演。元SMAPで俳優・木村拓哉(45)の顔写真を使用した「LINE」スタンプを発売した。

 時代の流れをみながらネットと向き合ってきた事務所は、今後もネット解禁をどう緩和していくか、時間をかけて検討していくことになりそうだ。(デイリースポーツ・上野明彦)

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