【野球】広陵、夏初Vへ野村-小林バッテリーの悪夢見た子供たち 初戦は中京大中京戦

 台風5号の影響で1日遅れて、第99回全国高校野球選手権大会が8日に開幕した。3年ぶり22度目の出場を果たした広陵(広島)。野球部は1911年創部され、今回を含め春夏通じて甲子園出場は計45度の実績を持つ。春は3度優勝したが、夏は準優勝が3度と全国制覇した経験はまだない。

 今年こそ-。学校史に新たなページを刻むチャンスが巡ってきた。ナインを率いる中井哲之監督(55)は「(目標は)全国優勝と言いたいですが、まずは初戦が大事。先を見つめるよりも目の前の試合を考えないといけない」。優勝する難しさを一番に知っているからこそ、目の前の一戦の重要さを話した。

 2007年の夏。あと1歩というところまでいった。広陵のエース・野村祐輔投手(現広島)と小林誠司捕手(現巨人)のバッテリーで臨んだ佐賀北との決勝戦。史上初の逆転満塁本塁打を放たれ、準優勝となった。

 決戦をテレビなどで見ていた子どもたちが入部してきた。岩本淳太主将(3年)「先輩たちが成し遂げられなかった日本一に自分たちはなりたい。まずは初戦に勝って、勢いに乗っていきたいと思います」と気持ちを高ぶらせた。

 初戦は、中京大中京(愛知)と大会4日目にあたる11日の第1試合(午前8時開始)の予定。「とにかく子どもたちを信じて思い切ってやるだけ。僕がプレーするわけではないので。甲子園では(選手たちが)持っている力以上を出せるようにサポートしてあげたい」と指揮官。今度こそ悲願の日本一をつかみとる。(デイリースポーツ・井上慎也)

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