【野球】低迷巨人に求められる本塁打 松井氏に激励されギャレットが昇格目指す

 シーズンの半分を折り返し、5位に低迷する巨人。来日2年目のギャレット・ジョーンズ外野手は、2軍で1軍昇格を虎視眈々(たんたん)と狙いながらバットを振り込んでいる。

 「ケガも治ったし、いつ1軍に呼ばれてもいいように、準備はしっかりできています」

 4月に2軍練習中に左手人さし指を骨折し、約1カ月半実戦から遠ざかる時期もあったが、ケガは完治。現在イースタン・リーグで26試合に出場し打率・254、3本塁打、14打点。「より芯に当てること。体重を低めにして、最短距離でバットを出せるように心掛けています」と打撃面の向上へ、日々まい進している。

 昨季は1軍で123試合に出場し、チーム2位の24本塁打を放ったギャレット。だが外国人登録枠が4の中、今季はマギー、マイコラス、マシソン、カミネロが1軍におり、1軍出場がない現状だ。厳しい状況下に置かれる1軍の試合をテレビで見ながら昇格を待つ日々。チームは4日現在リーグワーストタイの42本塁打と一発を欠いているだけに、長距離砲は「ホームランを打つことも心掛けてる。コンディション調整しながら、待つしかない」と決意を示す。

 日々汗を流すジャイアンツ球場では、思わぬ激励もあった。6月25日、ヤンキースのGM特別補佐を務める松井秀喜氏が少年野球開催のため来場。前ヤンキースでもあったギャレットは松井氏と再会し、「チームの状況がこうだから、ギャレットの活躍を期待している」と背中を押された。「もともと1軍に上がりたい気持ちは強かったけど、もっとモチベーションになる。頑張れるきっかけになるし、勇気を与えてくれた」。松井氏の言葉が、大きな励みにもなっている。

 残り半分を切ったシーズン。「早めに1軍に上がって、少しでもチームの勝利に貢献したい」。その目は熱く、燃えたぎっていた。(デイリースポーツ・田中 哲)

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