【野球】WBC組、外国人選手のここまで 日本勢はソフトバンク松田が待望の1号

 プロ野球が開幕して約1カ月が経過した。WBC組で不振に苦しんでいた筒香(DeNA)は、4月30日時点で1本塁打ながら打率・275、12打点と復調の兆しも。一方、外国人選手はどうか。オランダ代表でプレーしたバレンティン(ヤクルト)やメキシコ代表のレアード(日本ハム)ら助っ人のここまでを昨年同時期の成績と比較してみる。

 まずはヤクルトの主砲・バレンティンは、ここまで打率・253、3本塁打、11打点。昨年4月の月間打率は打率・316、6本塁打、14打点だった。ちなみに、2015年は左太ももの負傷で登録を抹消されている。

 バレンティンは元々、春先に強いようだ。来日1年目だった11年の4月月間は打率・300、6本塁打、9打点。12年は打率・324、6本塁打、15打点。13年は打率・328、8本塁打、23打点。14年も打率・287で11本塁打、21打点の活躍だった。数字で見れば、例年に比べて今季はスロースタートだといえそうだ。

 昨季、本塁打王のタイトルを獲得したレアードはここまで打率・167、5本塁打、10打点。16年4月は打率・241、5本塁打、11打点。15年も・173、2本塁打、7打点だった。キューバ代表のデスパイネ(ソフトバンク)はここまで打率・250、5本塁打、18打点。過去の数字と照らし合わせると共に、バレンティンと比べ特筆して悪いわけではなそうだ。

 WBC公認球の変化球は、NPB球のものに比べ、より大きく曲がるとされる。さらに外国人投手の強い握力で投じたものは、変化がより大きくなるという。WBC開催前、メジャーでのプレー経験を持つオリックス・田口2軍監督も「ボールが違うと野球も違ってくる」と指摘。02年に米国に渡った当初は、MLB球のボールの軌道に戸惑ったという。

 日本勢ではWBCで4番を務めた筒香が4月27日・阪神戦(甲子園)で今季1号をマーク。実に92打席目での一発だった。また、WBCで大活躍した巨人・小林は現時点で打率・153、0本塁打。30日・ヤクルト戦(神宮)で左前適時打を放ち今季初打点を挙げた。昨年4月は打率・178、6打点で本塁打は打っていない。

 日本勢で気になるのは、ソフトバンクの松田。30日・オリックス戦(京セラ)で今季初アーチ。自身26試合目、筒香より多い105打席目での本塁打だった。

 4月終了時の松田は、打率・220で6打点。過去3年は14年=打率・311、6本塁打、17打点。15年=打率・293、5本塁打、13打点。16年=打率・291、3本塁打、15打点。数字で見れば、近年になく苦しんでいる状況といえる。同じWBC組のチームメート・内川はここまで打率・340、5本塁打、20打点の好成績をマークしている。

 一方、投手ではソフトバンク・バンデンハーク(オランダ代表)が今季4試合で1勝2敗、防御率2・55。なお、ここまで24回2/3を7失点。規定投球回には達していない。16年同時期は5試合の先発で無傷の4勝、防御率1・80。バンデンハークは15年6月から無傷の14連勝を記録している。

(デイリースポーツ・折原良輔)

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