【野球】春季キャンプでの珍トレ&秘密兵器 広島・古葉監督がスピードガン“初導入”

 各球団の春季キャンプがスタートして2週間になる。練習メニューの中には、野球とは違った角度からのトレーニングを取り入れているチームも。そこで、過去のキャンプ中に行われた珍しい練習メニューや導入された“新兵器”を紹介する。

 今では当たり前のように使われているが、当時は画期的だった。77年2月7日、広島の日南キャンプで古葉監督がスピードガンを報道陣に日本で“初お披露目”した。

 当時のデイリースポーツ紙面では、古葉監督が前年の76年秋に参加したパイレーツの教育リーグの際に現地で見つけ約37万円で購入した、と紹介されている。本当は秘密にしておきたかったようだが、報道陣からの要請を受け披露している。ちなみに、この年のチーム順位は5位。防御率もリーグ5位となる4・83だった。

 88年は巨人が王監督の指導の下、さまざまな東京ドーム対策を講じた。この年のシーズンから開場される日本初の屋根付き球場に備え、チームは宮崎キャンプを控えたジャイアンツ球場での2月11日の練習からドーム対策を開始。『無声練習』が行われた。

 内容は、守備の際にドーム内に響き渡る歓声で声の連係が取りづらくなることを懸念し、捕手の手による指示のみで投手が各塁に送球する、といったもの。ただ、声がなくては当該野手間の連係が困難であることと、実際は野手間の声も聞こえることから『無声練習』が生かされる機会はなかった。この年のチーム順位は2位。東京ドームでの戦績は34勝21敗1分けだった。

 阪神では16年のキャンプでバドミントンを利用した守備練習を行った。次々と左右に打ち込まれるシャトルコックを打ち返すもので、球際の強さを鍛えることが狙いだった。(デイリースポーツ・折原良輔)

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