【芸能】横浜発「コアラモード.」の地元愛

 人気デュオ・ゆずを輩出した横浜のストリートから、今まさに1組の男女ユニットが全国へ羽ばたこうとしている。ボーカル&ギター・あんにゅ(23)と、キーボード・小幡康裕(26)による「コアラモード.」。2015年2月のデビュー後も、横浜・みなとみらいを拠点に活動してきたが、初アルバム「COALAMODE.」の発売を2月8日に控え、収録曲「ママのママのママのママ」が今月の「NHKみんなのうた」に初採用されるなど、音楽人生の転機を迎えた。

 学生時代にあんにゅが、「眠そうな顔がコアラみたい」と言われたことに由来したユニット名。アルバムタイトルにもなった英語表記は「COALAMODE.」で、動物のコアラ(koala)と異なる『co』にしてカンパニーの意味を持たせ、「洗練された(アラモード)音楽を作る会社」という思いを込めた。「.」は字画数の関係で、風水芸人として知られる出雲阿国からアドバイスを受けたという。

 2人そろって、生まれも育ちも在住も横浜。もともと、あんにゅがバイト仲間から紹介され知り合ったが、後に小学校が同じで、実家が徒歩10分の距離であることも分かった。あんにゅが「横浜は異国情緒があって、近未来の風も吹いていて、いろんな顔があるところが大好きです」と故郷の魅力を語れば、小幡も「横浜のストリートライブを支えてくださった皆さんと共に大きくなりたいという思いでこれからも活動していくので、『原点は横浜』は変わらない」と胸に刻む。

 “地域密着型”でライブの実績を積み重ねた結果、楽曲は地元企業に愛された。テレビ神奈川の看板番組「saku saku」のテーマ曲や、高校野球神奈川大会中継の応援ソングを担当。新曲「Hurray!」(2月1日配信開始)は「湘南ゼミナール」のテレビCMに起用され、1月30日から放送される。

 満を持してリリースする初アルバムを、あんにゅは「どんなグループなのかまずは知ってもらう、名刺代わりの作品」と表現する。収録された全15曲を、2人で作詞・作曲。「聞いてくれる人の背中を押したくて。うれしいこと、悲しいこと、腹が立つこと、いろんな感情がありますが、明日笑顔で過ごしてもらえるように意識してます」と曲作りの“ルール”を明かす。

 「小田和正さん、ゆずさんといった横浜出身のアーティストを追っていきたいですね。お茶の間のコアラモード.を目指し、頑張ります」(あんにゅ)。当面の目標に掲げるのは、横浜アリーナでの単独ライブ。「横アリにくっついてるスタジオを、学生時代からよく練習で使ってたんですよ。ファンが集まってるのを見て、『今日はゆずさんがライブやってるじゃん』と思ったり。10代のころからの夢ですね」(小幡)。初アルバムを足がかりに知名度を上げて、あこがれのステージへ近づきたいところだ。(デイリースポーツ・丸尾匠)

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