【一問一答】羽生結弦、解禁したいのは「治療」小さくない右足首のダメージ

 記者会見するフィギュアスケート男子金メダルの羽生結弦選手=26日午後、東京都内のホテル
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 平昌五輪で66年ぶりの連覇を達成したフィギュアスケート男子の羽生結弦(23)=ANA=が26日、他のメダリストらとともに、都内での帰国会見に臨んだ。これから解禁したいことは何かという質問に「治療だとかリハビリ」と挙げ、「何で自分はできないんだと落ち込んでしまう時期がくるかもしれません」と我慢の時間が続くことを覚悟していた。以下、一問一答の要旨。

 (各メダリストのあいさつで)

 「本当にたくさん、たくさん応援をいただきました。ジュニアの頃から、小さいころからずっと応援してくださったファンの方、そしてソチのころから応援してくださったファンの方、もちろん、今回初めて演技を見た方、テレビのみならずラジオだとか、もちろん見ていない方もたくさん、たくさん気持ちを飛ばしてくださったと思います」

 (続けて)「五輪2連覇は本当に大変なものでしたが、皆さんの応援とともに取れたことが、またこの金メダルの価値を上げてくださったんだなと今とても思っています。おめでとうという声が金メダルを取った後から今までもずっとずっとずっと届いています。おめでとうが自分の幸せになって、今の自分の幸せが皆さんの幸せになればとすごく思っています」

 (続けて)「これからどうなるか分かりませんけれども、これからまたいろんなことに挑戦して、そして皆さんが幸せになれるような、笑顔になれるような、そういった演技をずっとしていきたいなと思います」

 -次の五輪で主将を任されたら。

 「えっと…えー…うーん。そういう意味でチャレンジと言ったわけではなかったので、振られてどうしたらいいか分からなかったんですけど。もし任されたらそれはそれで光栄だと思いますし、そこに行き着く前に、まず成績を積んでいないとそういうことは言われないと思うので、そういう成績を残さなければいけないなと気を引き締められたというか、何か後ろから火をつけられた思いです」

 -他の代表選手団の活躍で勇気づけられたことは。

 「まず、スケート競技ですごくメダルが多かったこと、それはスケート競技をしているので誇らしく思えますし、その中の金メダルの一つになれたことがうれしいなと。山の方の競技でも平野選手が2階銀をとっているわけですし、高梨選手も念願のメダル、ソチ五輪の雪辱を果たしたような素晴らしいメダルだと思っておりますし、カーリングの皆さんも初めてのメダルということで。それこそ主将も金メダルを取っていただきましたし、葛西さんも8回出ていますし。フィギュアスケートも僕らワンツーはじめてですし。チームとしてためてきたものが少しずつ百花繚乱じゃないですけど咲いてきたのかなという感じがしております。他の競技でもメダルの方々がたくさんいるので、いろんな競技をみてくださる方がたくさんいるので、一般人の一人としてたくさん勇気と感動をもらいました」

 -競技以外で印象に残っていることは。おいしかった料理などあれば。

 「おいしかった料理については省きます。食については興味がなさすぎて僕がしゃべっても面白くないので省きます。観戦していて面白かったのは…カーリングとショートトラックとマススタートとパシュート、スキージャンプとモーグルとスノーボードハーフパイプです(同席していた選手の競技すべてを挙げる気遣いを見せる)」

 -遊びショートトラックをやっていた。

 「右足痛めているからやめろという声もあるもしれないんですけど、痛み止めを飲んで練習している間、楽しいことは何もできなかったですし、右足に制限をしないといけなかったですし。(五輪で)ジャンプを跳べる喜びというのもあったんですけど、かせを外していというか、スケートを純粋に楽しみたいなと思って、ちょうどショートトラックを見て、これをやりたいと思ってやりました」

 -ご褒美や、これから解禁したいことは。

 「ご褒美は金メダルだけで十分だと思っていますし、金メダルを取ったからこそ、皆さんが祝福してくれたり、喜んでくださったり、こうやって今この場所にいれたり、そういったものがみんなご褒美だと思いますので、これ以上は望んでないです」

 (続けて)「これから解禁しなくちゃいけないのは治療の方だと思っているので。これから治療だとかリハビリだとか、基礎のところですごくつらい時期だと思いますし、いろんな競技を見ていく中で何で自分はできないんだと落ち込んでしまう時期がくるかもしれません。つらい時期を乗りこえて、また次のことへ向かって、前に進んでいけたらと思っています」

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