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渡部暁斗、五輪前に骨折していた…団体24年ぶりメダルは無念4位で届かず

 優勝したドイツチームが歓喜にわく中、4位でゴールした渡部暁斗
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 「平昌五輪・ノルディック複合団体」(22日、アルペンシア・ジャンプセンター、アルペンシア距離センター)

 団体で渡部善斗(26)=北野建設、永井秀昭(34)=岐阜日野自動車、山元豪(23)=ダイチ、渡部暁斗(29)=北野建設=の日本は4位。前半飛躍(ヒルサイズ=HS142メートル)で3位につけたが、トップと19秒差でスタートした後半距離(20キロ)で順位を下げた。全日本スキー連盟(SAJ)は試合後、渡部暁が五輪直前に左肋骨(ろっこつ)を骨折していたことを明らかにした。

 衝撃の事実が明らかになった。個人ノーマルヒルで2大会連続の銀メダルに輝いた渡部暁が、左肋骨を骨折したまま五輪に出場していたことが分かった。

 SAJによると、今月2日、W杯白馬大会(長野県)の公式練習の飛躍で着地に失敗し、激しく転倒。このときは「大丈夫です。問題ない」と話し、翌日の試合でも優勝を飾った渡部暁だが、その後に病院で検査した結果、左の肋骨を骨折していることが判明したという。

 この日は五輪3種目目となる団体に出場。後半距離ではアンカーを務めたが、走り出した時点でメダル圏の3位まで1分近い大差。差を詰めることはできず、24年ぶりの団体の表彰台は夢と消えた。

 渡部暁は「しょうがない。(3走の)山元が責任を感じて泣いていたけど、これが僕たちの現状のレベル」と、完敗を受け止めた。中学1年生で始めた複合。競技の本質を追い求め続け、複合を意味する「コンバインド」からとり、自ら名付けた“コンバイン道”を築きあげてきた。

 「自分にとって、複合は柔道や剣道と同じですよ。生涯を通じ研さんを図る『道』のようなもの」。

 今季はジャンプの改善に力を入れ、前半飛躍でリードを奪い、逃げ切る戦法を確立。4連勝するなどW杯総合首位に立ち、確かな自信を手にして3度目の五輪に挑んだ。ただ、骨折を抱えた状態では、悲願の金メダルをつかむには苦しかった。

 「ちょっと山頂を目前にして一度引き返さないといけないかな。一度下山して、1回自分を見つめ直して、装備を整えて、もう一度登る準備をしないと」。自らは骨折を明らかにすることなく、4度目の五輪の最後の競技を終えた。

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