ソチとほぼ同じ結果に渡部暁「山頂を目前にして、一度引き返さないといけないのか」

 「平昌五輪・ノルディック複合団体」(22日、アルペンシア・ジャンプセンター、アルペンシア距離センター)

 永井秀昭(34)=岐阜日野自動車、山元豪(23)=ダイチ、渡部善斗(26)、渡部暁斗(29)=ともに北野建設=のメンバーで臨んだ日本は4位に終わった。前半飛躍で3位につけたが、後半距離で順位を落とし、2連覇した1994年リレハンメル五輪以来、24年ぶりの団体の表彰台を惜しくも逃した。

 完全な力負けだった。リードを奪いたい前半のジャンプで思ったように飛距離を伸ばせず、後半の距離は強豪国に一気に突き放された。アンカー渡部暁が走り出した時点で、メダル圏の3位まで1分近い大差。W杯総合首位の男でも、どうすることもできない。24年ぶりの団体の表彰台は夢と消えた。

 「走力不足はある。そこを変えていかないと、メダルは遠い。逆にジャンプをちょっと削ってでも、走れるチームにしていかないといけないのかもしれない」。

 渡部暁は今季はジャンプの改善に力を入れ、ジャンプでリードを奪い、逃げ切る戦法を確立。W杯4連勝するなどW杯総合首位に立ち、自信を手にして、3度目の五輪に挑んだ。ただ、大一番に合わせて調子を上げてきた強豪国には通用しなかった。「金メダルを獲るということに関していえば、間違った選択をしてしまったのかもしれない」と、率直に語った。

 金メダルと団体のメダルを目標にして臨んだが、ソチと同じノーマルヒルの銀メダル1つという結果に「ちょっと山頂を目前にして一度引き返さないといけないかな。一度下山して、1回自分を見つめ直して、装備を整えて、もう一度登る準備をしないと」と、独特の言い回しで迷いを口にした。

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