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藤森由香 安全策捨て攻めた 転倒で7位もラスト五輪万感「やりきった」スノボ女子

エアを飛ぶ藤森由香=平昌(撮影・高部洋祐)
関係者から花を受け取る藤森由香=平昌(撮影・高部洋祐)
着地に失敗する藤森由香=平昌(撮影・高部洋祐)
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 「平昌五輪・スノーボードビッグエア女子・決勝」(22日、アルペンシア・ジャンプセンター)

 今大会から採用された新種目の決勝が行われ、日本女子最年少メダルの期待が懸かった岩渕麗楽(16)=キララクエストク=は2本のベストスコアの合計147・50点で惜しくも4位に終わった。スノーボードクロスから転向し、最後の五輪挑戦となった藤森由香(31)=アルビレックス新潟=は122・75点で7位、鬼塚雅(19)=星野リゾート=は119・00点で8位で3人が入賞を果たした。Xゲーム女王のアンナ・ガッサー(オーストリア)が185・00点で初代女王に輝いた。

 美人スノーボーダーの最後の夢舞台での挑戦が終わりを迎えた。メダルを懸けて臨んだ3回目。失敗した2回目と同じフロントダブルに挑み、転倒。まだしっかりと決めたことのなかった技。難易度を落とし、着地を決めれば、メダルはあったかもしれない。それでも攻めた。安全策を考えなかったのか、という問いには「メダルいけたかな?行けたかもしれないですね」と笑いながら「でも持ってなかったんです。(安全策の)技を。練習してなかった」。すべてはスノーボーダーとしての自分をすべてこの舞台に刻み込むため。「この技が自分が出せる最高の技。これでメダルを獲りにいこうと思った」と、うなずいた。

 結果はスノーボードクロスで初めて出場した06年トリノ五輪と同じ7位。「前の自分を超えたいと思っていたんですけど」と悔しがったが、「ずっとやってみたかった」という種目に競技転向し、過ごしてきた3年間に悔いはない。「クロスの時は結果にこだわって、視野が狭くなっていた。でも競技を変えて、色んな人に出会えて、視野を広げられて、人間的にも成長できたと思う。すごく充実した3年だった」と笑い、「自分のやりたいことをやって、ここまで、五輪の決勝まで残れて、本当にやりきった…という気持ちです」と涙した。

 夢舞台はこれで卒業。ただ、今後もスノーボーダーとして活動を続けていく。「五輪はこれで最後ですけど、スノーボードには他にも世界に大きな大会がある。そんな大会に出ながら、自分のスノーボード人生を作っていきたい」。五輪の雪上を彩ってきた美しきスノーボーダーは、晴れ晴れとした笑顔で、まだまだ続く自らの夢を見据えた。

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