長洲、完璧3回転半 みどり・真央に続く五輪3人目!「うれしい気持ちしかない」

 「平昌五輪・フィギュアスケート団体・女子フリー」(12日、江陵アイスアリーナ)

 団体は上位5チームによるフリーが行われ、日本は順位点の合計50点で2大会連続の5位だった。カナダが63点で金メダル。OAR(ロシアからの五輪選手)は58点で銀メダル、米国は日本人の両親を持つ長洲未来(24)が五輪史上3人目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功し、銅メダルを獲得した。

 24歳の苦労人の努力が実った。米国代表の長洲未来がトリプルアクセル成功の快挙だ。五輪での成功者は伊藤みどり、浅田真央に続く3人目。「うれしい気持ちしかない」と満面の笑みを浮かべた。

 会心の演技だった。演技冒頭、長い助走から踏み切ると、3回転半を回って美しく着氷。1・57点もの加点がつく出来栄えだった。その後も完璧な演技を見せ、フィニッシュポーズと同時に両手を握って雄たけび。フリー2位で米国の銅メダルに貢献した。

 大技に憧れたのは8年前。10年のバンクーバー五輪の舞台で見た、浅田真央さんの美しいジャンプだった。「プレッシャーがかかってるのに、きれいに決めた。それを見て、自分もそういうすごいジャンプをやりたいと思った」。オフの時期は習得に励んだが、なかなか実らず。ようやく形になった昨年8月、浅田さんが座長を努めるアイスショー「THE ICE」に出演した際に「これなら跳べるんじゃない?」と背中を押された。

 両親は日本人で米国育ち。14歳で全米女王となり、バンクーバー五輪は4位入賞を果たしたものの、その後はケガや体形変化にも苦しんだ。8年ぶりに帰って来た夢舞台で、完璧に決めた大技は努力の証し。個人戦へ向けても「また一からやって、100%で出たい」と力強く話した。

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