加藤凌平、予選通じて1人ノーミス 内村も最敬礼

 「リオ五輪・体操男子団体・決勝」(8日、リオ五輪アリーナ)

 男子の団体総合決勝を行い、予選4位の日本(内村航平、加藤凌平、田中佑典、山室光史=ともにコナミスポーツ、白井健三=日体大)は合計274・094点で、04年アテネ五輪以来3大会ぶり7度目の金メダルを獲得した。

 どんな舞台でも、どんな状況でも、加藤は涼しい顔で安定した演技を続けた。内村に次ぐ計5種目に出場。平行棒では完璧な演技で15・500点をマークし、チームを活気づけた。「自分の役割はできたと思う」。チームがミスを連発した予選も含め、ただ1人ノーミスの内容に、あの内村も「凌平はもうすごいの一言」と、最敬礼した。

 昨年世界選手権前に左足首を負傷。直前になっても状態は上がらず、内村に相談した。「来年(リオ五輪)もあるので、欠場も考えています」。内村は言った。「俺なら痛くても、絶対に出る」-。団体の一員としての覚悟の違いを痛感した。

 その内村をうならせた2度目の夢舞台での演技で、コーチの父・裕之さん(52)と父子で金メダルをつかんだ。「いつも通りやった結果」。さらりとした言葉に、自覚がにじんだ。

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