卓球女子4強!悲願のメダルにあと1勝
「ロンドン五輪・卓球女子団体・準々決勝」(4日、エクセル)
女子団体準々決勝を行い、日本はドイツに3‐0で勝って2大会連続のベスト4入りを決めた。5日の準決勝はシンガポールと北朝鮮の勝者と対戦する。日本はシングルスで石川佳純(19)=全農=がウに3‐2で勝ち、福原愛(23)=ANA=はイバンカンを3‐1で下した。ダブルスは平野早矢香(27)=ミキハウス、福原組が3‐0でジルバーアイゼン、ウ組を破った。
一気に勝った。北京に続く4強入りだ。卓球の団体は心理戦でもある。勝利に最も近いオーダーをどう組むか、相手の戦略も読んで戦う必要があるからだ。
シングルス5試合で戦う今春の世界選手権団体戦で女子の日本は2度ドイツと対戦し、いずれも3‐0で退けた。だが、2度目は薄氷の勝利。福原が強打のジルバーアイゼンに、石川はウに苦戦していた。村上監督は1回戦の後「ドイツの3人はすべてタイプが違う。日本は得意な選手との対戦になればいいが、苦手選手とのオーダーになれば苦戦するかもしれない」と懸念していた。その不安は、第1試合の石川が打ち消した。最終第5ゲームまでもつれ込んだウとの熱戦は先にマッチポイントを握られたが、粘りを発揮。13‐11で奪って、日本に流れを引き寄せた。
福原も続いた。カット選手のイバンカンに第1ゲームを先取されたものの、五輪に向けて取り組んだカット対策が実った。ラリーでつなぎ、好機でフォアを振り抜いた。平野と福原のダブルスも快勝、3連勝で4強入りを決めた。難敵のドイツを狙い通りの展開で乗り越えた日本が、悲願のメダルにあと1勝とした。
