大人の「愛」出だしでミスも4回戦進出

 「ロンドン五輪・卓球女子シングルス・3回戦」(29日、エクセル)

 第5シードの福原愛(23)=ANA=はチホミロワ(ロシア)に4‐0のストレート勝ちで初戦を飾った。第4シードの石川佳純(19)=全農=は4‐2でリ(オーストリア)に逆転勝ちし、初戦突破を果たした。

 3回戦に挑んだ福原は第1ゲームの出だしでミスを連発し、3連続失点した。3度目の五輪とはいえ、初戦の緊張があったのか。答えは違った。「思い切りいきすぎてしまった」と苦笑いを浮かべた。第1ゲーム中盤からは速いピッチのラリーで主導権を握り、相手の弱点のフォアを巧みに突いた。

 5‐6から4連続得点で流れを引き寄せ、このゲームを先取。村上監督が「落ち着いていたし、第1ゲームで安心した」と話したように、後は盤石の試合運びだった。

 第2ゲーム以降も改善してきたフットワークがさえ、フォアの強打が決まった。この半年、個人トレーナーの中野ジェームズ修一氏とフォア側への体重移動を速める筋力強化を行ってきた成果が五輪初戦で出た。中野氏は「1月の全日本選手権で優勝した時よりも進化している」と言うほど。福原も「悔いのない準備をしてきた」と胸を張った。

 仕上がりの良さが目につく。4回戦への課題を聞かれ「1日で技術がどうなるわけじゃない。気持ちの面をしっかりさせたい」と精神面の強調した。心を整え、過去2大会で果たせなかった8強入りに挑む。

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