岸川、8強敗退…団体戦でメダル誓う

 「ロンドン五輪・卓球男子シングルス・準々決勝」(1日、エクセル)

 男女のシングルスを行い、男子で日本勢初の8強入りを果たした岸川聖也(25)=スヴェンソン=は、準々決勝で第2シードの王皓(中国)に0‐4でストレート負けした。

 最後は岸川のバックハンドがアウトとなり、試合終了。日本男子勢初の8強入りの勢いも、やはり中国の壁が立ちはだかった。北京五輪の銀メダリストで、世界ランク4位の王皓(中国)に挑んだ岸川だったが、0‐4の完敗に終わった。

 「実力差はかなりあったかなと思う」

 格上を撃破した4回戦同様、積極的に攻めたが、王の破壊力あるバックハンドをなかなか返すことができない。第1ゲームを4‐11で奪われると、第2ゲームは中盤まで5‐3とリードしたが、そこから8連続失点。第3、4ゲームも3‐11、5‐11で落とし、完膚なきまでに叩きのめされた。

 中国対策は万全のはずだった。日本卓球協会は近年、中国のトップ選手が習得したチキータという独特のジャイロ回転を生み出すバックハンドレシーブの対策に、文科省のメダル獲得支援事業「マルチサポート事業」を活用し、製作費1千万円をかけて、最新卓球マシン『チキータくん』を開発した。本格導入された6月以降、メダル獲得に向け、徹底的に『チキータくん』で対策を練ったが、本家の破壊力はその上をいった。

 それでもまだリベンジのチャンスは、残されている。4日からは、シングルスは4回戦で敗れたエース水谷、丹羽とともに挑む団体戦が始まる。「日本男子初の8強は本当に自分自身を誇りに思う。この調子の良さを団体戦でいかせるように、もう1回しっかり準備して、絶好調に持っていきたい」と岸川。北京五輪では3位決定戦で敗れ、メダルを逃した。今度こそ、つかみ取る。

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