体操ニッポンOBが内村金に喜び爆発

 「ロンドン五輪・体操男子個人総合・決勝」(1日、ノースグリニッジ・アリーナ)

 ロンドン五輪の体操男子個人総合で、内村航平(23)がこの種目28年ぶりの金メダルを獲得した快挙に「体操ニッポン」の歴史を彩ったOBたちも歓喜に沸いた。一方、内村と競泳の北島康介(29)の母校・日体大(東京都世田谷区)では講堂で後輩ら約120人が観戦。結果は明暗を分けたが、偉大な先輩に声援と惜しみない拍手を送った。

 日体大時代の内村を指導した、1984年ロサンゼルス五輪個人総合金メダリスト、具志堅幸司氏(55)はスタンドで観戦。「おめでとうとしか言えない。早く後継者がほしいと、ずっと思っていた」と自身と同じ色のメダルを手にしたまな弟子に賛辞を贈った。

 68年メキシコ五輪から男子団体総合で3大会連続金メダルに輝いた「月面宙返り」の塚原光男・日本選手団総監督(64)は、上村春樹団長(61)ら選手団幹部とともに演技を見守り「前日までは本来の内村じゃなかった。今夜は本物の内村だった」と、持てる力を発揮した後輩に満足そうだった。

 2004年アテネ五輪男子団体総合で、エースとして日本に金メダルをもたらした冨田洋之コーチ(31)も、スタンドから声援を送った。「盤石の試合運びだった。ハードなスケジュールを乗り越え、よくやった」とねぎらった。

 日体大では、内村が金メダルを獲得すると後輩たちが席から跳び上がり、喜びを爆発させた。内村の妹と同じクラスという4年生の木村真吏奈さん(22)は「プレッシャーをはね飛ばして格好いい」と興奮した様子。

 さらに北島が登場すると「内村選手に続いて」と声援が続いたが、結果は4位。一瞬の悲鳴の後、会場はしばらく静まり返ったが、4年生の松尾千草さん(21)は「次のメドレーリレーでは(勝って)『チョー気持ちいい』が聞きたいです」とエールを送っていた。

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