柏がパウリーニョ30m超FKに沈む

後半、広州恒大に3点目を決められ、肩を落とす(左から)鈴木、茨田ら柏イレブン(撮影・吉澤敬太)
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 「ACL・準々決勝第1戦、柏1-3広州恒大」(25日、柏)

 柏は現役ブラジル代表MFパウリーニョに強烈な30メートル超の直接FKを決められるなどし、1-3で第1戦を落とした。9月15日に敵地で行われる第2戦との合計で準決勝進出を争う。

 広州恒大はブラジル代表、ポルトガル代表監督の経験を持つルイス・フェリペ・スコラリ氏が今年6月に監督に就任。同月にパウリーニョをイングランドのトットナムから獲得。さらに、ACLには登録されていないものの、元ブラジル代表FWロビーニョが7月に加入した。中国代表選手も多数おり、監督・選手ともに豪華な顔ぶれがそろっている。

 そのパウリーニョに世界クラスの力を見せつけられたのが前半40分だった。0-1と柏が1点を追う展開、ゴール正面ながら30メートル以上ある地点でパウリーニョがボールをセットした。アウトにかけて鋭く右足を振り抜くと、ボールは右に曲がりながら柏ゴールへ。GK菅野が一歩も動けないまま、ネットに突き刺さった。

 アウェーゴール裏席を埋め尽くした約2300人の広州恒大サポーターは狂喜乱舞。柏サポーターもどよめくほどの強烈な一撃だった。試合後の記者会見では、「とてもうれしかった。こんな素晴らしいFKを決められて。このゴールはチームにとって大切な1点だった。生涯で一番素晴らしいゴールだと思います」と充実感を漂わせた。

 柏は後半13分には左ショートコーナーから黄博文が上げたクロスにFWガオ・リンが合わせたヘッドで0-3とされた。

 前半5分に左サイドからの黄博文のFKを、クリアしようとしたDF鈴木のヘッドがオウンゴールとなり、先制点を献上したのが痛かった。前半36分にMF小林がFW工藤へのスルーパスを試みるも通らず。後半10分にはFWクリスティアーノが強烈なFKを放ったがゴールには至らなかった。

 後半34分にはFW大津が投入され、左膝後十字靭帯を痛めた6月20日の名古屋戦以来となる公式戦出場を果たした。同44分に、FW工藤がCKに飛び込み1点を返した。

 柏は広州恒大とACLで12年と13年に2試合ずつ対戦しているが、3分け1敗と勝てていない。特に準決勝で対戦した13年はホームで1-4、アウェーで0-4と2試合合計1-8という屈辱的な大差で敗れていた。

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