イチロー出番なし 炎天下で2時間待機

試合前の練習で先頭に立ってウォームアップをするイチロー=フロリダ州ジュピター(撮影・小林信行)
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 「オープン戦、マーリンズ9-4レッドソックス」(24日、ジュピター)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は代打要員として待機したが、出場機会はなし。オープン戦ではメジャー15年目で初めてベンチで試合終了を迎えた。

 18日のナショナルズ戦同様、投手の代打として出場する予定だったイチロー。しかし、この日のレッドソックスの投手陣は6人中5人が左腕。味方の中継ぎ投手に打席が回ってきた八回無死一、二塁の場面も相手が左腕のイブランドだったため、代打には右打者のサイズモアが起用された。

 クラブハウスやトレーニングルームで体を動かしたイチローがベンチ入りしたのは二回裏。五回と七回にはダグアウトの中で手袋をつけてバットを振り、臨戦態勢を整えた。八回終了後にはレドモンド監督から“帰宅許可”が出たが、「チームのために残る」と返答。オープン戦では初めて勝利の列に加わり、笑顔でハイタッチを交わした。

 約2時間、強烈な太陽光が差し込むベンチの中でほとんど帽子をかぶることなく、待機したことに「明日(の遠征には)行かないから」と説明。「人間も光合成が必要なんじゃないの」と言って日焼けした顔をほころばせた。

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