月組期待の暁千星、新人公演で主演

 元プロ野球南海投手で最多勝のタイトルも獲得した山内和宏氏(57)の次女で宝塚歌劇団月組の暁千星(あかつき・ちせい)が12日、兵庫県の宝塚大劇場で行われた新人公演「1789~バスティーユの恋人たち~」に主演した。

 新人公演は初舞台から7年目までの生徒で上演されるスター育成の舞台。暁は今年4年目で、昨年の「明日への指針」以来2度目の主演となった。今回は日本初上演となるフランスミュージカルで、1本物の大作。通常は1幕と2幕の合間に休憩が挟まれるが、今回は新人公演バージョンとして1時間50分通して上演された。

 暁もほぼ出突っ張りで、通常以上に曲目も多く、ハードな舞台となった。「1時間50分は体力的にもハードでした。こんなに歌わせていただくのも初めてで、配分とかがわからず大変でした」と振り返った。

 宝塚歌劇団に首席入団した実力派で、172センチの舞台映えする容姿も魅力のひとつ。本公演ではトップ娘役・愛希れいかの恋人のフェルゼン役に抜擢されるなど、歌劇団期待の新進スター。父親譲りの度胸の良さで、チャンスを着実にものにしてきた。

 今回は難曲ぞろいのミュージカルだが、期待に応え堂々の舞台を見せた。「出来たと思ったら、そこで成長が終わると思うし、自分は出来ないことばかり。低音も課題だし、もっと努力して東京公演につなげたい」とさらなる成長を誓っていた。

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