「２０１４新語・流行語大賞　発表・表彰式」（１日、都内）

　選考委員である漫画家のやくみつる氏が１日、今回の選考過程の一部を明かした。

　大賞を受賞したお笑いコンビ・日本エレキテル連合の「ダメよ～ダメダメ」については「芸能がそれほど得意ではない鳥越さんや姜さんもポイントは高かった。私自身も満票でしたね」と、ほぼ満場一致で決まったという。

　選考は各ノミネート語に、おおまかな優先順位をつけながらふるいをかけていくという。明確に点数をつけているわけではないが、やく氏は「今年はやっているうちから、そうなるよなあ」と「ダメよ～」を本命視していた。

　また、もう一つの大賞語「集団的自衛権」については、受賞者が１人も来場しなかった。表彰式では「受賞を辞退された」とだけ発表されたが、やく氏は「安倍首相が狙いだったのではないでしょうかね」と事務局側の狙いを推理。会場に来なかった理由について、「時期も時期ですし。へらへらしている場合ではないと言われてしまうでしょうし」と推し量った。

　また、必ず一般的に浸透していなくても政治関連の言葉がノミネートされることについては、「何か１つのジャンルに偏るのもよくないので、様々なジャンルとなるとやはり政治も、となる」とした。

　今回の新語・流行語大賞の選考委員は以下の通り。（敬称略、清水氏以外は五十音順）

　姜尚中（聖学院大学学長）

　俵万智（歌人）

　鳥越俊太郎（ジャーナリスト）

　室井滋（女優・エッセイスト）

　やくみつる（漫画家）

　箭内道彦（クリエイティブ・ディレクター）

　清水均（現代用語の基礎知識編集長）