加藤登紀子 被爆後の広島の詩歌う

中沢啓治氏の遺作「広島 愛の川」を公開レコーディングした加藤登紀子
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 シンガー・ソングライターの加藤登紀子(70)が7日、都内のスタジオで「広島 愛の川」の公開レコーディングを行った。被爆後の広島を描いた漫画「はだしのゲン」で知られる漫画家の故中沢啓治さんが生前、唯一残した詩に、作曲家の山本加津彦氏(34)が曲をつけた。

 山本氏と中沢さんの妻・ミサヨさん(71)が加藤の大ファンということで歌唱を依頼。加藤は昨年10月、山本氏から送られてきた3パターンのデモテープを聴き「素晴らしい曲。中沢さんの魂、『はだしのゲン』の素晴らしさを伝えていきたい」と快諾した。レコーディングに備えて「はだし‐」10冊を読んだという。

 被爆後、多くの犠牲者が浮いた太田川を舞台とした詩に、加藤は「広島の街は変わったけれど、川だけは(当時のことを)ちゃんと記憶してくれている」と語り、中沢さんの思いを受け止めた。曲は6月に発売される。

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