佐藤蛾次郎が山田洋次監督の秘話を披露
俳優の佐藤蛾次郎が9日、山田洋次監督の特別展が行われている京都・南座でトークショーを行った。
佐藤は山田監督の代表作である「男はつらいよ」シリーズに「寺男の源公役」で出演しており、撮影時に使用していた半纏(はんてん)を羽織って登場。観客にとっておなじみの姿とあり、大きな拍手で迎えられた。
佐藤は「山田監督とはオーディションで初めて会いました。最初に出して頂いたのが『吹けば飛ぶよな男だが』という映画です」とエピソードを語り始めた。「『男はつらいよ』はテレビドラマから出して頂いて、当初は一本だけのつもりで作られたが、最終的には48作も。私が出ていないのは一本だけ。交通事故に遭ってしまって。ポスターには名前は載ったままでしたが」などと笑わせた。
監督にお中元を持っていった際の話も披露。「(監督から)そのお金で舞台や映画を見て、芝居で僕に返してと言われた。そんなお人柄なんです」と話した。
南座で開催されている「山田洋次の軌跡」は16日には浜村淳、いしだあゆみがゲスト出演する。