日本スポーツ振興センター(JSC)は24日、2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の基本設計の概要を発表した。約1490億円の総工費を維持し、昨年12月に決まった計画から大きな変更はないが、観戦に訪れる障害者がさまざまな選択肢を持てるよう車いす席を全体で約40席増やし、配置も分散させた。
トイレは障害者と健常者の混在使用を避けるため、障害者向けのものしかなかった1階に健常者用も設置した。デザインを手掛けた建築家の隈研吾氏は「世界のスタジアムの上をいくユニバーサルデザインにしたい」と話した。