沢松奈生子氏、錦織は芝対策が必須条件

 元女子プロテニス選手の沢松奈生子氏(42)が7日、TBS系「サンデーモーニング」に出演し、全仏オープンテニスの男子シングルス準々決勝で敗退した世界ランク5位の錦織圭(25)=日清食品=について、7月の全英オープンに向け「芝(のコート)用の準備に入るべき」などと悲願の四大大会(グランドスラム)制覇への切り替え策をコメントした。

 沢松氏は現在の錦織について「体力、技術面については『あっぱれ』ですね」と評価。かつては試合中に腰痛などにさいなまれた錦織だが、この春は全仏までクレーコートでの連戦を戦い抜いたことや、その中のラリー戦で見せたショットなどの世界有数レベルを確信したという。

 一方で沢松氏は「あとはメンタルですね」と精神面での課題を指摘。錦織は全仏の準々決勝・ツォンガ戦の第1セットを簡単に落とし、第2セットでも途中でスタンドの電光掲示板が落下して約40分間の中断に入るまで、集中力を欠くプレーを見せた。沢松氏は「あの中断中に(ロッカールームで)マイケル・チャン・コーチと話をしたことで、再開後のプレーが変わった」と、メンタル面での重要性を解き、「四大大会の準々決勝からは120%の力を出さないと勝てないですから」と強調した。

 また、クレーコートでの技術に長けた錦織のプレーについて「足の滑らせ方がうまい」としながら、「全英は違います。ウインブルドン(の芝)は滑らない」と解説。「もう全英用の(芝対策)準備に入っていると思います」と新たな技術面の進化が必要なことを強調した。

 沢松氏は番組内で5月31日に競馬のダービーを制したドゥラメンテが、その前に優勝した皐月賞の4コーナーで斜行し、鞍上のM・デムーロ騎手が騎乗停止処分を受けたことから「馬も(ダービーでは)プレッシャーを感じていたのも」と話し、テニスの錦織と重ね合わせて「プレッシャーを克服して勝つ!」と力を込めていた。

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