アドゥワ誠、145キロ速球も8回4失点
「春季高校野球四国大会1回戦・高知4-3松山聖陵」(3日、レクザム)
今秋ドラフト候補で、ナイジェリア人を父に持つ松山聖陵の196センチ右腕・アドゥワ誠投手(3年)が先発登板。12球団のスカウトが視察に訪れた中、三回に自己最速を1キロ更新する145キロをマークしたが、8回8安打4失点で敗れ、初戦で姿を消した。
初回、制球が不安定なアドゥワは4安打と2四球を与え、打者10人で4失点。二回以降は落ち着きを取り戻し、計9三振を奪う力投を見せたが、打線の反撃もあと1点届かず涙をのんだ。
長身から投げ下ろす直球は威力十分で、落差のあるチェンジアップも大きな武器。細身だった体も、冬場に10キロの体重アップに成功して86キロまで増えた。試合後、アドゥワは「初回に慎重になりすぎた」と反省。チーム初の甲子園を目指す夏に向け「負けたけど、後半は粘り強く投げられた。夏につながる投球だったと思う」と前を向いた。