大阪偕星学園コールド勝ちも監督苦悩

新チームでもクリーンアップを任せられている大阪偕星学園・岸=大体大浪商G
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 「高校野球・秋季大阪大会3回戦、大阪偕星学園11-4鳳」(22日、大体大浪商グラウンド)

 高校野球秋季大阪大会の3回戦が22日、大体大浪商グラウンドなどで行われ、今夏の甲子園に初出場を果たした大阪偕星学園は、鳳を11-4の八回コールドで下した。だが試合内容は満足の行くものではなく、熱血指導で雑草集団を甲子園へ導いた山本晳監督は苦悩を吐露した。

 思い通りに試合を進められなかった。コールド勝ちで4回戦へ駒を進めたものの、要所で目立ったミス、そしてチーム力の欠如。「まだまだ準備がしっかりとできていない。今は一から野球の基本を教えて行っている段階。全力疾走していないとか、全力プレーすらまだできていない」と渋い表情を浮かべる。

 走塁では打者走者が相手のミスを認識してからスピードを上げる場面があった。さらに2死二塁からフラフラと上がって落ちた中前打で本塁突入できなかったシーンもあった。その度に大声を張り上げ、問題意識を選手に植え付けた指揮官。「そういうのができないのは指導者の責任です」と言いきる。

 今夏の甲子園では“リアル・ルーキーズ”として大きな注目を集めた。その分、新チームへの移行が8月中旬以降までずれこんだ。練習試合は20ゲーム以上が白紙になり「この子たちには試合経験が足りていない」。投手陣もエースが決まらず「日替わりエースです」と山本監督は苦笑いを浮かべる。

 甲子園では遊撃のレギュラーだった的場もマウンドに上がるが「前のチームは結構ピッチャーがいたので投げるチャンスがなかった」と経験や実力は未知数と言っていい。さらに練習量も猛練習で初の聖地をつかみとったチームと比較すれば雲泥の差。「まともに練習できた期間は1週間から10日くらい。追い込むことができていない」と明かす。

 「今、追い込み練習をすれば試合で体が動きませんから。調整しながらになります。センバツを無視して追い込むことはできません。今の2年生にとっては最後のセンバツになりますから」と苦悩を明かした山本監督。センバツを目指しつつ、同時進行で一からチームを作る難しいかじ取りを迫られている。

 「とにかくできることからやっていくことですよね。まずはイージーミスを無くす、凡ミスを無くすことです」と力を込めた山本監督。再び聖地のグラウンドを目指し、熱血指揮官は心血を注いでいく。

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