巨人サヨナラで3連勝!9勝目菅野は涙

9回巨人1死満塁、サヨナラ打を放ち大喜びでグラウンドを駆け回る巨人・坂本勇人(中央)=東京ドーム(撮影・村中拓久)
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 「巨人2-1阪神」(20日、東京ド)

 巨人が九回、坂本の適時打で阪神にサヨナラ勝ち。首位攻防の直接対決3連戦で3連勝し、阪神とのゲーム差を0・5とした。

 巨人・菅野と阪神・藤浪。息詰まる投手戦の勝敗を分けたのは、やはりミスだった。九回、ここまで熱投を続けてきた藤浪が先頭の小林への初球で死球を与え、無死一塁。続く菅野の代打・橋本の犠打を、藤浪がファンブルして無死一、二塁となった。

 1番に戻って立岡はこの日3本目の安打を右前へ。無死満塁とすると、ここまで141球を投じていた藤浪は無念の降板。阪神はマウンドに守護神・呉昇桓を送った。

 呉昇桓は片岡を一飛に打ち取ったが、続く坂本が初球、低めの変化球を捉えると、打球は左中間を真っ二つ。小林が歓喜のホームを踏んだ。

 これで巨人は、首位阪神に対し、今季初の3連戦3連勝。阪神と0・5ゲーム差に接近し、阪神戦の今季勝ち越しも決めた。

 完投で9勝目を挙げた菅野は「(最後は)絶対打ってくれるって信じてたんで、本当に感謝したいです」と満面の笑み。藤浪との壮絶な投げ合いを制したことに「正直疲れましたけど、前回悔しい思いをして、最後まで投げ切るということを頭に入れてマウンドに登ったので、本当にうれしいです」と、涙をこぼしながら話した。

 この日は自身や原監督の母校・東海大相模が夏の甲子園で全国制覇。菅野は、本当に後輩たちの活躍が自分の励みになって、絶対に負けてられないな、先輩として意地を見せないとと思ったので、意地を見せられて良かったです」と、さらに感無量の様子だった。

 サヨナラ打の坂本は「僕より年下のバッテリーが魂のこもったピッチングしていたので、何とか勝ち星を付けてあげたいと思ってました」と笑顔。サヨナラの一撃を「いろいろ考えて打席に立ったんですが、最後は強い気持ちで積極的に打っていこうと思いました。ことごとくチャンスに打ててなかったんで、菅野のお父さんお母さんが『しっかり打て』って顔でスタンドから見てたので」とジョーク交じりに振り返った。

 真夏の勝負どころで、完全に首位・阪神の背中をとらえた3連戦。坂本は「いい流れで阪神に3タテ食らわしたので、優勝しかないと思ってるんで」と自信ありげに笑った。

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