“生き返った男”鳥羽・岩切が4安打

3回、鳥羽・岩切海斗が中前に先制適時打を放ち雄叫びをあげる。投手津商・坂倉誠人=甲子園(撮影・保田叔久)
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 「全国高校野球・2回戦、津商2-4鳥羽」(14日、甲子園)

 第1回大会優勝校・京都二中の流れをくむ“レジェンド”鳥羽が競り勝ち、前回出場の00年以来15年ぶりの3回戦進出を決めた。

 鳥羽の2番・岩切海斗三塁手(3年)が4打数4安打1打点の活躍で、14安打の打線を引っ張った。

 先制のチャンスをつぶしかけた男が一転、ヒーローになった。三回1死三塁の好機で、岩切が、2球目を空振りしてしまいスクイズ失敗。三走の先発9番・松尾が三本間に挟まれ、万事休す…の場面で、松尾が空いて三塁手のタッチをすり抜けて三塁に戻り、セーフ。

 「サインが出てたけど、体が硬くなってて失敗した。松尾が戻ってくれてチャンスをくれました。ベンチからも『切り替えろ、切り替えろ』と言われ、勇気出していこうと思った」と“生き返った”岩切が、ボールとファール2球の後、左前にはじき返して松尾を先制のホームに迎え入れた。

 一回の第1打席にチーム初安打の中前打、それぞれ先頭で入った五回に左前打、七回にも中前打と、全打席でヒットを放った岩切は、1回戦でも4打数2安打しており、これで8打数6安打の打率7割5分。大当たりの2番打者は「先生(山田監督)から『(ボールから)目を切るのが早い』と言われていたんですが、甲子園に来てからはボールによく目がついていってるんです」と、笑顔で首をかしげた。甲子園にいるのは、魔物だけじゃない。

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