山本由伸 6回1失点快投で自己最多タイ12勝目の権利 初回26球要すも変幻自在 攻め方を変え3球三振を量産

 「ドジャース-ブルワーズ」(14日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手が6回1失点の好投で、メジャー移籍後自己最多タイとなる12勝目の権利を手にマウンドを降りた。9奪三振の快投でベンチでは爽やかな笑みを浮かべた。

 初回、ブルワーズ打線にボールを見極められた。先頭にフルカウントまで粘られたが、最後はアウトローのフォーシームで見逃し三振。続くチョウリオにもファウルで粘られたが、7球目のカットボールで見逃し三振。3番・バウアーズとの勝負もフルカウントまでもつれ、最後は低めのカーブを見極められて四球で歩かされた。ボーンは二ゴロに打ち取ったが、26球を要した。

 ドジャースは前日の試合でもクローザーのディアスが2点差をひっくり返されて逆転負けを喫するなど、リリーフに不安を抱えている。それだけに球数を投げさせて早めに山本をマウンドから降ろそうという意図を感じるような打席だ。山本はキレ、コントロールとも申し分なくボールが先行しているわけでもない。それだけに相手の戦略が初回から見えた形だ。

 味方が1点を先制した直後の二回は先頭のイエリッチを四球で歩かせてしまったが、続くコントレラスを三ゴロ併殺打に仕留めた。そしてララは3球三振。球数を少なく3人で攻撃を終わらせた。

 三回もハミルトンを3球三振。だが続くオーティズのたたきつけた打球が三塁の頭上を越えて二塁打に。初めて得点圏に走者を背負った中、ハミルトンはABSチャレンジを山本が要求して見逃し三振。チョウリオも低めのスライダーで3球三振に斬ってピンチを脱出した。

 四回は先頭のバウアーズを空振り三振。1死からマンシーの悪送球で走者を許したが、イエリッチの痛烈なライナーはマンシーが好捕。思わずマウンドから山本が拍手を送り、コントレラスは投ゴロに打ち取った。

 しかし五回、先頭のララに右翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、続くハミルトンには三塁側へセーフティーバントを決められた。無死一、三塁のピンチを招き、オーティズの犠飛で同点に追いつかれた。それでもミッチェルを見逃し三振、チョウリオを遊ゴロに仕留めて最少失点で切り抜けた。

 それでも直後にパヘスが勝ち越しの20号ソロを放つと、ベンチでガッツポーズ。六回は先頭のバウアーズに中前打を浴びたが、フェデューシアが難しい体勢からの二塁送球で盗塁阻止。女房役のスローイングに助けられると、ボーンを打ち取り、イエリッチも空振り三振。98球で先発の責任を果たし、クオリティースタートを達成した。

 初回にスプリットが見極められた中で配球パターンを変更。スプリットを控えめにし、多彩な球種を使ってゾーンで勝負したことで3球三振を量産した。きっちりと6回を投げきり、ベンチではロバーツ監督とハグをかわした。

 ブルワーズ戦は昨年のリーグ優勝決定シリーズでメジャー移籍後初完投勝利を収めた相手。今季の対戦でも7回1失点で勝利投手となっていた。後半戦は4試合の登板で防御率1・88と安定した成績を残している。

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