ドジャース左腕スコット、復活のカギは大谷翔平も口にした言葉『再現性』 昨季背信投球抑え失格→今季セットアッパー防御率1点台 「スッパイマン」食べ過ぎエピも披露【本紙単独取材】

開幕から好投を続けているタナー・スコット投手(撮影・小林信行)
開幕から好投を続けているタナー・スコット投手(撮影・小林信行)
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 ドジャースのタナー・スコット投手が好投を続けている。セットアッパーとして開幕から10試合に登板し、失点したのはわずか1試合(1日のガーディアンス戦1失点)で防御率1・04。右のブレーク・トライネン投手とともにチーム最多の4ホールドを記録している。

 昨季は背信投球を繰り返し、山本ら先発投手の勝ち星を何度も消した。新守護神として4年7200万ドル(約114億円)の大型契約を結んだが、シーズン途中に抑えの座をはく奪。ポストシーズンでは登板機会さえなかった。

 「チームは優勝しましたが、僕自身にとっては良いシーズンではなかった。オフはとにかくリセットすることを考えました。昨シーズンのことは全部忘れ、まっさらな状態に戻す。それだけを考えました」

 ドジャースのクラブハウスで本紙の取材に応じた左腕が昨季終了後に心掛けたのは気持ちを整理だった。

 17年にオリオールズでメジャーデビュー。フォーシームとスライダーの2球種を武器に救援投手としてキャリアを積んだ。22年にトレードで移籍したマーリンズで抑えに抜てきされ、20セーブをマーク。23年は抑えとセットアッパー兼任で74登板、防御率2・31、12セーブ、24ホールドを記録し、球界屈指のリリーバーに成長した。ドジャース移籍前年の24年はマーリンズとパドレスで計72登板、9勝6敗22セーブ、、11ホールド、防御率1・75。輝かしい成績を残した。しかし、新天地ドジャースでは抑えの荷が重かったのか、本来の力を出し切れず。大型契約の影響もあって厳しい批判を浴びた。

 メジャー10年目の節目のシーズン。肘の角度が前年より2度下がったが、「正直、そこまで細かいデータは気にしていない」とスコット。「自分が一番しっくりフォームを大事にしています。コナー(マクギネス投手コーチ補佐)、マーク(プライア投手コーチ)、ジョシュ(バード・ブルペンコーチ)と話しながら一番投げ心地の良い型を模索し続けている。感覚重視。あとはその投球を繰り返す。何よりも大事なのは『再現性』。それがすべてです。同じ動きを繰り返すことだけを意識しています」。かつて、大谷が右肘手術からの復活のカギに挙げた「再現性」という言葉を口にした。

 スキンヘッドにひげ面。一見、近寄りがたい雰囲気があり、取材でも口数も多い方ではないが、意外なエピソードも披露してくれた。以前聞いた、昨年3月の東京開幕シリーズで来日した際にコンビニで見つけた「スッパイマン」(沖縄産干し梅菓子)のファンになった話題を振ると、「実は、ある日めちゃくちゃ食べ過ぎてしまって、胃が“ウワーッ”ってなってね。すごくおいしいんだけど、そんなことになるなんて思いもしなかったからびっくりしたよ(笑)」。

 15日のメッツ戦。大谷が投手専念で先発のマウンドに上がり、6回を1失点に抑えて降板した。2点リードの七回をトライネン、八回をスコットがいずれも無失点に抑えて大谷の2勝目をアシストした。チームは3連勝で貯金は早くも両リーグ最多の10。「これからもしっかり準備して、やるべきことをやって、チームのためにベストを尽くしたい」。昨季は最大の弱点と言われたブルペン陣。スコットが存在感を示している。

(デイリースポーツ・大リーグ担当、小林信行)

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