大谷翔平、3年連続4度目満票MVP「すごく光栄」 真美子夫人、デコピンとハグ笑顔で喜ぶ 二刀流復活 4度受賞は歴代単独2位【歴代受賞回数上位一覧】
米大リーグのMVP(最優秀選手賞)が13日(日本時間14日)、発表され、ナ・リーグはドジャースの大谷翔平投手が満票で3年連続4度目の受賞を果たした。本塁打と打点で二冠に輝いたカイル・シュワバー外野手(フィリーズ)に圧勝した。4度受賞はバリー・ボンズの7度に次いで歴代単独2位。
大谷はファイナリストに入ったシュワバー、ホアン・ソト外野手(メッツ)と大リーグ専門局「MLBネットワーク」にリモート出演。発表前には放送局スタジオから今季の苦労と問われると、オフに手術を受けた左肩について触れ、「(シーズン)最初の方は左肩が回りづらいなという(問題)のを一番抱えていた。シーズンが進むにつれて試合前のマッサージの時間をちょっとずつ短縮できるようになった。そこが一番、苦労というか、不安があった点かなと思います」と答えた。受賞発表の瞬間はソファに真美子夫人と愛犬デコピンを挟んで座り、ハグを交わして笑顔を見せた。「すごく、非常に光栄です」と喜びを語り、「ソト選手、シュワバー選手も素晴らしいシーズンだったので、そういう素晴らしい選手と競え合えたが良かったと思います」とライバルたちの健闘を称えた。
大谷は5年連続ファイナリスト入りし、4度目の栄冠。メジャー8年目の今季は投打同時出場14試合を含む158試合に出場し、打率・282、ナ・リーグ2位の55本塁打、102打点、20盗塁、同1位のOPS1・014、メジャー全体最多の146得点をマーク。投手としては2度目の右肘手術を乗り越えて6月に復帰し、投球回を制限しながら14登板、47回を投げて1勝1敗、防御率2・87、62奪三振をマークした。 チームの勝利への貢献度を示す指標「fWAR」は投打合わせて9・4(ナ・リーグ1位)をマークし、同じファイナリストのソト(メッツ)の5・8、シュワバーの4・9を大きく上回った。
MVPは1931年に創設され、全米野球記者協会(BBWAA)の15支部からランダムに選ばれた2人、計30人が10名連記で投票。1位14点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点、…、10位1点の合計で決定される。投票はレギュラーシーズン最終戦翌日に締め切られ、ポストシーズンの成績は加味されない。
北米4大プロスポーツで5年間に4度MVPを受賞したのは大谷で5人目。MLBで4年連続(01~04年)受賞のバリー・ボンズをはじめ、NBAではレブロン・ジェームズ(09、10、12、13年)とビル・ラッセル(61~63、65年)、NHLではウェイン・グレツキー(80~87、89年)といったレジェンドプレーヤーが名を連ねている。
【MVP受賞回数上位3位】
7回…バリー・ボンズ
4回…大谷翔平
3回…ヨギ・ベラ、ロイ・カンパネラ、ジョー・ディマジオ、ジミー・フォックス、ミッキー・マントル、スタン・ミュージアル、アルバート・プホルス、アレックス・ロドリゲス、マイク・シュミット・マイク・トラウト
▽ナ・リーグのファイナリスト3人の投票結果
①大谷(ドジャース)420点(1位票30)
②シュワバー(フィリーズ)260点(2位票23、3位票5、4位票1、5位票1)
③ソト(メッツ)231点(2位票4、3位票15、4位票9、5位票2)





