ドジャース WS連覇の要因となった土壇場の守備 簡単ではなかったベッツの併殺プレー 第6戦のキケも ロバーツ監督「こんなに逆境に強い選手たちは」
ドジャースが逆転で球団史上初のワールドシリーズ連覇を果たした。MVPには先発&リリーフと大車輪の活躍を見せた山本由伸投手が輝いたが、その投球を支えたバックの好守も際立っていた。
第7戦の延長十一回、1死一、三塁。ベッツの前にカークが放ったゴロが飛んだ。これをガッチリ捕球すると自らベースを踏む。そして驚異的なジャンプ力を発揮して一塁へスロー。鮮やかな併殺打に仕留めた。
判断にちゅうちょすれば、送球が少しでもそれれば…。一塁セーフで同点となっていた場面。抜群の身体能力でゲームセットに持ち込んだ守備力は、驚異的だった。
さらに九回1死満塁の場面ではロハスが体勢を崩しながらゴロを捕球しバックホーム。スミスが懸命に体を伸ばしてキャッチした。ブルージェイズベンチがリクエストするも判定は覆らず。さらに2死からクレメントが左中間へ放った大飛球も、この回途中から中堅守備に入ったパヘズがランニングキャッチ。左翼のキケ・ヘルナンデスと交錯しながらも吹き飛ばしながら必死にキャッチした。
ロバーツ監督は表彰式での優勝監督インタビューで「この選手たちを誇りに思っている。こんなに逆境に強い選手たちは知らない」と語った。そして「全員、1人、1人を信じている。なぜなら彼らが私を信じてくれるから」と連覇の要因を口にすると、選手たちから歓声がわき起こった。
くしくも第6戦、3勝3敗へ持ち込んだのもキケのランニングキャッチ&ランニングスローで奪った併殺だった。ここでも二塁のロハスが難しいバウンドを処理し、土壇場での守備力を発揮したドジャース。球団史上初の連覇を呼び込んだ要因の一つとなった。




