悪夢のブルージェイズ 監督は涙の選手ら称賛「僕は誇りに思う」「ありがとうと伝えた」ゲレーロJr.は「ごめんなさい」

 「ワールドシリーズ・第7戦、ブルージェイズ4-5ドジャース」(1日、トロント)

 ブルージェイズが激闘の末に敗れ、1993年以来となるワールドシリーズ制覇を逃した。昨季、地区最下位からのV字回復はならなかった。

 あとアウト2つから追いつかれ、延長十一回に決勝点を献上。1点を追う攻撃では1死一、三塁と攻めながら併殺で試合終了となった。

 先に王手をかけながら、本拠地で悪夢の2連敗。会見に出席したシュナイダー監督は「自分たちの野球を、自分たちらしくうまくできた。俺たちには彼らを倒すチャンスがあった。実際、そういう試合もあった。それが野球ってもんだ」と、僅差で明暗を分けたシリーズを「紙一重だった」と振り返った。

 現地メディアなどの取材に応じた選手は落胆を隠せず。ベンチで涙を流したゲレーロJr.は「本当に今年一年間、僕たちを支えてくれた皆さんに感謝している。そして、ただ一つ言いたいのは『ごめんなさい』。僕たち自身が望んでいた結果を届けることができませんでした」と視線を落とした。九回に痛恨の同点弾を浴びた守護神ホフマンも「自分のせいでここにいる全員がワールドシリーズのリングを逃した。だから、正直かなり最悪な気分です」と沈痛の面持ちで語った。

 今季、チームは飛躍的な成長を遂げた。昨季は地区最下位にあえぐなど、苦しいシーズンもあったが、ゲレーロJr.を中心に若手が躍動。今シリーズは新人右腕のイエサベージが驚異的な奪三振数をマークするなど躍動。ドジャース打線を完璧に封じた。

 第3戦では延長18回、6時間39分の死闘に敗れるも、第4戦、第5戦で連勝し、王手をかけて本拠地に戻ってきた。第6戦は山本由伸投手に抑え込まれたが、最終決戦でまさかの展開が待っていた。

 指揮官は試合後のミーティングの様子も明かし、「『ありがとう』と伝えた。こんな形で終わるのは望んでいなかったが、伝えたかったのはただ『ありがとう』だけです」。最後まで選手らを一切責めず、「彼ら(ドジャースは)は確かにいいチームだけど、僕はこのチームの26人、世界中のどのチームより誇りに思う」と、自軍の選手らをたたえた。

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