激闘のWS 両チームに芽生えた絆にキケ・ヘルナンデス大感激「信じられないよ」両軍リリーバーに刻まれた「51」の数字
「ワールドシリーズ・第7戦、ブルージェイズ-ドジャース」(1日、トロント)
ドジャースのキケ・ヘルナンデス内野手が試合前の会見に臨み、「本当に信じられない」とブルージェイズのリリーフ陣に感謝の言葉を口にした。
第6戦からブルージェイズ・リリーフ陣の帽子には「51」という数字が刻まれていた。これはドジャースのアレックス・ベシア投手の背番号で、ワールドシリーズ前に深刻な家族の問題に対処するため登録外となっていたことを気遣ってのもの。今シリーズではドジャースのリリーフ陣が帽子に「51」を刻んでいた。
前日から米メディアで報じられており、キケは「彼らがそんなことをするなんて信じられないよ」と感激した様子。「最初は気づかなかった。実はバシットに三振した後、リプレイを見るためにスコアボードを見上げたときに彼の帽子に『51』が書いてあるのに気づいた」と明かし、「三振したことに腹を立てるよりも、『バシットとベシアあって一緒にプレーしたことあるのかな?』と考えながらベンチに戻った。本当にすごいことだ。彼らはワールドシリーズで勝とうとしている最中なのに、人生は野球より大きなモノだと理解している」と語った。
その上で「敬意を表したいし、僕らは心から感謝している。今夜、どんな結果になろうとも彼らがしてくれたことには感謝している」とキケ。激闘は3勝3敗と第7戦へもつれ込んだ。どちらもワールドシリーズ制覇を目指して必死に戦う中、両チームに新たな絆が芽生えていた。





