劇的幕切れのWS ロバーツ監督は「落ちるな、落ちるな」シュナイダー監督は「すごかった」ラストプレーで両軍指揮官が清清しい対応 ミスを指摘せず
「ワールドシリーズ・第6戦、ブルージェイズ-ドジャース」(31日、トロント)
ドジャースが劇的な好プレーで逆王手をかけた。九回、左翼のキケ・ヘルナンデスがヒメネスの浅い左飛に突っ込んでランニングキャッチ。そのまま二塁へ送球して飛び出していた二塁走者のバーガーをアウトにした。
まさかの併殺劇で幕切れ。両チームの指揮官は会見でラストワンプレーについて清清しい対応を繰り広げた。ドジャースのロバーツ監督は「落ちるな、落ちるなと」と率直な心境を明かした。その上で「キケは本当に素晴らしい出足だった。彼は僕が見てきた中でも最も見るのが楽しい選手の一人であり、最も頭のいい選手の一人」とたたえた。
さらに「打球への反応だけでなく、二塁へ送球する判断力も見事。確か別のシリーズでも左翼から一塁へ同じようなプレーをしていたと思う。とにかく素晴らしい選手。素晴らしいプレーだった」と称賛を惜しまず。相手の走塁ミスには一切、触れなかった。
一方、敗れたブルージェイズのシュナイダー監督も「劇的な終わり方だった」とポツリ。結果的に走塁ミスが勝敗を分けた形になったが「判断の難しいプレー」と選手は責めず。逆に「キケは本当にいいプレーをしました。あれは判断を迷う打球で、でも彼は見事なプレーと送球をした。ロハスも素晴らしいプレーだった。すごかった」とドジャースサイドを称賛していた。




