ブルージェイズが壮絶サヨナラ負け ベンチの野手&ブルペンのリリーバーも使い切る総力戦 シュナイダー監督「選手達を本当に誇りに思っている」
「ワールドシリーズ・第3戦、ドジャース6-5ブルージェイズ」(27日、ロサンゼルス)
ブルージェイズが延長十八回の死闘の末敗れた。ベンチの野手、ブルペンの救援投手を使い切った総力戦は、悪夢のサヨナラ負けだ。
延長十七回、ブルペンで最後のリリーバーとなるリトルを投入した。そして十八回、フリーマンにバックスクリーンへサヨナラ弾を浴びた。ガックリとうなだれるナイン。シュナイダー監督はベンチでじっとグラウンドを見つめた。
試合後の会見で指揮官は「いろいろなことがあった。選手達の戦い振りは本当に素晴らしかった。両チームとも全員が正しい意図を持ってプレーしていたと思う」と語り、「決定的だったのはサヨナラホームラン。それでもうちの選手達のプレーには本当に誇りに思っている」と胸を張った。
息が詰まるような死闘だった。2点を先行されたが、四回にカークが左中間へ逆転3ランを放ち一気に試合をひっくり返した。さらにヒメネスの犠飛で一挙4点のビッグイニング。同点に追いつかれて迎えた七回にはビシェットの右前適時打で1点を勝ち越した。
しかしドミンゲスが誤算。直後、大谷にこの試合2本目となる同点ソロを浴びて再び試合を振り出しに戻された。八回、九回と2死一、二塁の好機を作りながら勝ち越すことができず。延長十回にはルークスの右翼線を破る打球でフランスが一塁から本塁へ突入するも憤死。決勝点のホームが遠かった。
試合中にはスプリンガーが脇腹付近を負傷して途中交代するアクシデントも。さらに延長十二回に勝負をかけ、カークに代走を送った。これでベンチ入りの野手を使い切り、2死満塁フルカウントまで攻め立てたが得点することはできなかった。
投手陣は延長十三回2死満塁のピンチをしのぎきるなど、6時間39分のゲームを必死に守っていたが、力尽きてしまった。





