山本由伸がマウンドで深々とお辞儀した先輩「この子に大枚をはたいたのは」昨年のPSで訴えた信頼→言葉通り大黒柱に

 「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ブルワーズ1-5ドジャース」(14日、ミルウォーキー)

 ドジャースの山本由伸投手がMLBのポストシーズンでは2017年以来となる完投勝利を収めた。試合後のハイタッチでは右腕が深々とお辞儀した同僚がいた。

 それはキケ・ヘルナンデス内野手。マウンドでフリーマンと抱き合い、キケが向かってくると山本が深々と90度、腰を折ってのお辞儀。キケも山本とハグをかわして完投勝利の喜びを味わった。

 苦しい時に支えてくれた“先輩”。昨年のポストシーズン、山本は地区シリーズ第1戦のパドレス戦で3回5失点KOを食らった。チームは逆転勝利を収めたが、後日、消沈する右腕をサンディエゴのカフェで2時間、慰めた。地区シリーズ突破の会見で「チームがこの子に大枚をはたいたのは、ドラフト選手やいつか偉大な投手になるからというわけでじゃない。彼はすでに偉大な投手だ」と揺るがぬ信頼を語っていた。

 その後、優勝決定シリーズ、ワールドシリーズでも好投した山本。今季は先発の大黒柱として離脱者が相次ぐ中で1人だけ先発ローテを守り抜いた。シーズン中には高級ブランドのお揃いのバッグも手にするなど関係の深さを伺わせた。

 完投勝利でチームを連勝へ導いた山本。試合後、キケは「驚きはないよ。1年中、それを見てきたから。彼が乗っているときは完全にゲームを支配できる」とたたえた。そしてリードしたスミスも嬉しそうにウイニングボールを渡した。シーズン中に打ち込まれ、久々にバッテリーを組んだフィリーズとの地区シリーズでも5回3失点KO。それだけに正捕手の思いもにじんだハイタッチのシーンだった。

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