山本由伸 PS初黒星に「うまく打たれてしまった」シュワバーに特大弾被弾からリズム崩れる「最少失点なら試合の流れが変わっていた」

 試合後の会見で報道陣の質問に答える山本(撮影・小林信行)
 先発し、4回まで投げ終えた山本(左)を迎える大谷(右)=共同
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 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-8フィリーズ」(8日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手が先発マウンドに上がるも5回途中3失点で降板。メジャー2年目でポストシーズン初黒星を喫し「続けて3点取られたので最少失点で抑えられたら試合の流れが変わっていた」と悔やんだ。

 悪夢はエドマンのソロで先制した直後の四回だった。「2打席目は外を中心に行く組み立てだったんですけど、ボールが先行してしまった。3球目のストレートをうまく打たれてしまった」と山本。先頭のシュワバーにカウント2ボールから高めのフォーシームを完璧に捉えられた。打たれた瞬間に山本はマウンドで絶叫。打球は右翼のテオスカーが一歩も動けず、飛距離は139メートルで右翼スタンド最上段の看板に当たった。ナ・リーグ本塁打王はここまで快音が響いていなかったが目を覚まさせる一撃を浴びた。

 さらに「最少失点で抑えられればよかったですが」とハーパー、ボームに連打を浴び、パヘズの悪送球が重なって勝ち越しを許した。さらにマーシュには左翼へ犠飛を浴びて3点目。リアルミュートにも右翼へエンタイトル二塁打を打たれ、まさかの1イニング4安打を許した。1試合3失点は8月18日のロッキーズ戦以来、約2カ月ぶりとなった。

 「全体的に悪かったわけではなく、ツーシームとスプリットがうまく投げられなかった。ストレートもしっかり投げていたし、いい球は多かった。何とかそこでカバーして」と山本。序盤は完璧な内容だった。初回、あっさりとターナー、シュワバーを打ちとった山本。続くハーパーも素早く2球で追い込んだが、変化球でスイングを奪えず四球で歩かせた。それでもボームを中飛に打ち取り、無失点で立ち上がった。

 二回も安定感は揺るがず、マーシュから始まる打順を三者凡退に仕留めた山本。久々にスタメンマスク復帰となったスミスとのコンビネーションも問題なく、三回は先頭のカステヤノスを左飛に仕留めた。ストットも詰まらせての遊飛に打ち取り、打順一回りをノーヒットピッチング。ターナーもボテボテの遊ゴロに仕留めて2イニング連続の三者凡退に斬っていた。

 山本はワイルドカードシリーズ第2戦のレッズ戦で七回途中無失点の好投。さらに前年はワールドシリーズでも好投するなどプレーオフでは自身3連勝中だった

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