ドジャース サヨナラ負けのベンチでぼうぜん 女房役が見せた表情が「つらすぎる」移籍後初アーチ&大谷翔平を好リードも

 「ダイヤモンドバックス5-4ドジャース」(23日、フェニックス)

 ドジャースが4点リードを守れず悪夢のサヨナラ負け。試合後、足早に選手たちが引き揚げる中、女房役のベン・ロートベット捕手が放心状態で座り込んでいた。

 歓喜に沸くグラウンドをぼうぜんと見つめながら、ベンチに座り込んでいたロートベット。周囲にいたのはスタッフのみ。時折、首をかしげながら大きく息をつく。そして自らの用具と分厚いファイルを手に、ベンチ裏へと引き揚げていった。

 中継画面に映し出されたワンシーンにファンも「つらすぎる」「ロートベットが1人ポツンと誰もいないベンチに座ってうなだれていたのが印象的でした」「最後独りベンチに残ったロートベットの無念そうな姿が切ない」「ベンチで放心状態だったね」とつぶやいた。

 正捕手のスミスが負傷者リスト入りする中、懸命に投手陣を引っ張っているロートベット。七回には約1年ぶりとなる移籍1号ソロを放ち、テオスカー・ヘルナンデスから笑顔でヒマワリの種をかけられていた。大谷も好リードし、笑みを浮かべながらタッチもかわしていた。

 そこから待ち受けていた悪夢の様な展開。ベンチに座り込んだ姿からは、救援陣をうまくリードできなかった思いがにじんだ。八回には抜群の状況判断でダブルスチールを試みた一塁走者の二盗を阻止。絶体絶命の展開となるところだったが、ファインプレーで流れを取り戻していた。

 それだけに勝ちたかったゲーム。安定したキャッチング技術とリード力で投手陣を引っ張り、打撃でも要所で価値ある働きを見せているロートベット。「アリガトウ、ジャパン。これからも頑張るよ」と日本語も習得中の捕手が見せた切なすぎるシーンだった。

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