大谷翔平 惜別52号 引退表明カーショーの負け消した!逆転3ラン 13年連続プレーオフ進出も決めた

 「ドジャース6-3ジャイアンツ」(19日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(31)はロサンゼルスでのジャイアンツ戦に「1番・指名打者」で出場し、1-2の五回に2試合ぶりとなる逆転の52号3ランを放った。昨年、「50本塁打、50盗塁」を達成した時と同じ日に披露した、圧巻のパフォーマンス。前日に今季限りでの現役引退を発表し、この日先発したクレイトン・カーショー投手への惜別のアーチとなった。チームは3連勝とし、13年連続のプレーオフ進出を決めた。

 高々と放り投げたバットに気持ちが見えた。本拠地最後のマウンドを降りたレジェンドを笑顔にしたかった。超満員5万3037人の心を揺さぶった逆転弾。「勝ててホッとしているのと、カーショーの記念すべき日に勝ちで終われたのがすごく大きいなと思います」。試合終了直後のインタビュー。興奮が渦巻くフィールドで大谷が声を上ずらせた。

 14日の対戦で3打席無安打に封じられた元サイ・ヤング賞の左腕レイとの再戦。1点を追った五回2死一、二塁だった。カウント2-2と追い込まれたが、154キロの外角高め直球を振り抜いた。「打った瞬間、『行くな』と思った」。力と技を融合させた逆方向、左翼ポール際への豪快アーチ。「ファウルにならずしっかりと打ち切れたので良かった」と振り返った。

 逆転した瞬間、ベンチで満面の笑みを見せたロバーツ監督は「素晴らしい打席だった」と絶賛。「かなりいいコースだったからロビー(レイ)も驚いていたんじゃないかな」と、敵軍投手に同情を寄せた。

 9月19日には何かが起こる。ちょうど1年前のこの日、大谷は敵地マイアミのマーリンズ戦で3本塁打を含む6安打10打点を記録し、史上初の「50本塁打-50盗塁」を達成した。カーショーが生涯最後となる、レギュラーシーズンでの本拠地のマウンドに立った日に劇的な逆転3ラン。新たな伝説を残し、本塁打王争いはトップのシュワバー(フィリーズ)に1本差に迫った。

 3連勝を飾ったチームは、13年連続プレーオフ進出を決めた。試合後のクラブハウスではカーショーの現役最後の本拠地登板と、ポストシーズン進出を祝ってシャンパンで乾杯した。大谷は試合後、球団を通じて英文でカーショーへ惜別メッセージを発表。「最後の1カ月、楽しんで華々しく締めくくりましょう!!」とつづった。地区優勝マジック4。今季最初のシャンパンファイトが待っている。

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