カーショーが大谷翔平の逆転弾を絶賛「信じられないほど素晴らしかった」RS現役最後の本拠地先発 感動的な光景に「特別」を連発
「ドジャース6-3ジャイアンツ」(19日、ロサンゼルス)
今季限りでの現役引退を表明したドジャースのクレイトン・カーショー投手が先発し、五回途中2失点。試合後、「ショウヘイのホームランは信じられないほど素晴らしかった」と語った。
レジェンド左腕の歓喜が大爆発したのは1点を追う五回。大谷翔平投手が左翼へ逆転52号3ランを放つと、ベンチでガッツポーズ。そして大谷を満面の笑みで出迎えた。
「試合の邪魔になるようなことはしたくなかった。勝つことが大事ですから。特に今の状況では」とカーショー。初回、いきなりラモスに先頭打者アーチを浴びた。スタンドからは相手に対してのブーイングが沸き起こり、左中間でキャッチしたファンがボールをフィールドへ投げ返すと大歓声がわき起こった。なおも四球と失策でピンチを招いたが、後続を断つとスタンドから大歓声がわき起こった。
同点の三回には連打で勝ち越し点を許したが、いずれも最少失点に抑えた。五回、球数が100球に近づく中でブルペンではエンリケスが準備。デバースを追い込んで投じた3球目の内角直球がボールと判定されると、スタンドからブーイングがわき起こった。5球目のアウトローで見逃し三振に仕留めると、ロバーツ監督が出てきて交代を告げた。
するとベッツやキケがハグし、ロバーツ監督とも抱き合った。ベンチに戻る際には大きな拍手が降り注ぎ、ベンチ前で立ち止まってファンの声援に応えた。そしてベンチに戻ると大谷とも満面の笑みで抱き合った。スタンドからはカーショーコールも沸き起こり、感動的なシーンとなった。
スタンドではエレン夫人が涙を流すなど、家族も見守った。再びベンチ前に出てきてファンの歓声に応えると、左腕は投げキッスをし、夫人も返した。
「特別な夜になった」とカーショー。「このチームの一員になれたことを本当に光栄に思う。ただただ、本当に特別な夜でした」と語るなど、「特別」という言葉を連発して感慨に浸った。「気を散らすような存在にはなりたくなかった」と心境も明かし、「今夜このチームの一員でいられたことを心から誇りに思っています」と語った。
その上で今季最終カードとなる敵地でのマリナーズ戦に先発することも明言した左腕。試合後にはクラブハウスで13年連続のPO進出を祝い、シャンパンで乾杯した。





