山本由伸 7回1失点10K 12勝目逃すも無四球「調子いい証拠」連敗ストップに貢献 M2つ減り「23」

 「ドジャース5-4ダイヤモンドバックス」(31日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(27)が先発し、7回を4安打10奪三振無四球で1失点に抑える好投を演じた。リリーフが打たれて12勝目は逃したが、九回サヨナラ勝ちでの連敗ストップに貢献した。2位パドレスが敗れたため、地区優勝マジックは2つ減って「23」となった。大谷翔平投手(31)は「1番・指名打者」で出場し、初回に右前打を放ち、先制点を呼び込んだ。

 思い通りにボールを操り、打者を手玉に取った。由伸は最速97・7マイル(約157キロ)の直球と多彩な変化球のコンビネーションがさえて、メジャー自己最多に並ぶ10奪三振で7回1失点。2番手のスコットが同点3ランを浴びて勝ち星は消えたが、無四球で終えた充実の98球に「いい投球ができて良かった。いろんな部分がうまくいった」と声を弾ませた。

 勝負どころで抜群の制球力が光った。四回。1点をかえされ、なお2死一、三塁。6番ロックリアをカーブ、スライダーで追い込むと、最後は膝元へのスプリットで空を切らせ、3球三振に仕留めた。「いろんな球、コースを使いながら投げられた。最近は明確にこれだという感覚が出ている」とシーズン終盤を迎え、手応えを深めている。

 好投の裏には3試合連続でバッテリーを組んだラッシングの存在があった。「全力でサポートしてくれるし、フォームの面もアドバイスをくれる。すごく頭もいいし、熱い男」と賛辞を連ね、「すごく助かっている。頼りにしている」と、24歳の新人捕手に全幅の信頼を寄せた。

 九回に代打スミスのサヨナラ弾が飛び出し、連敗を2でストップ。劇的な勝利に貢献した右腕をロバーツ監督も「彼の才能を考えれば、これが基準になるべきだ」と絶賛した。地区優勝マジックは2つ減って「23」。由伸は「四球がないのは調子がいい証拠。続けていけるように頑張りたい」と頼もしく言い切った。

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