大谷翔平から三重殺のエ軍遊撃手「リーグ屈指の打者。本当に特別だった」 九回の本塁打には本音で笑い誘う「正直、ムカついた」
「エンゼルス7-6ドジャース」(12日、アナハイム)
ドジャースが九回に大谷が放った4戦連発43号勝ち越しソロのリードを守り切れず、延長十回サヨナラ負けを喫した。今季の対エンゼルス戦績は5戦5敗。7月上旬の時点でナ・リーグ西地区の首位を独走していたが、3連敗でパドレスと並んで同率首位となった。
試合後のエンゼルスのクラブハウス。日米報道陣に囲まれたのは遊撃手ネトだ。同点の六回無死一、二塁の守備。打者大谷が放ったライナー性の打球を二塁後方で捕球すると、飛び出した2走者を見て自ら二塁ベースを踏んだ後、一塁へ転送。23年8月18日のレイズ戦以来、球団8度目のトリプルプレーを成立させた。
生涯初のビッグプレー。前日の試合では山本から初回に先頭初球弾を含む2本塁打を放っている24歳は「みんなにも言ったけど、正直、昨日の2本のホームランよりも興奮しました。本当にクールだった」と満面笑み。「無死一、二塁。しかも打席にはリーグ屈指のバッター。そんな状況であのプレーができたのは本当に特別だった」と早口で話した。
試合は同点の九回に大谷の豪快アーチで一度は勝ち越された。「彼にホームランが出た時は正直、ムカつきました」と言って報道陣を笑わせたネト。あすのシリーズ最終戦では投手・大谷との初対決が実現する。「明日はマウンド上の彼と対戦することになるので、あと数時間だけこの勝利を楽しみます」と言った。





