ダルビッシュ 若い選手「刺激になっている」 今季初勝利「うれしくない部分もあって複雑」

 「パドレス5-0メッツ」(30日、サンディエゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が30日、メッツ戦に先発し、日本選手歴代最多の日米通算204勝目となる今季初勝利を挙げた。広島やドジャースなどで活躍した黒田博樹の203勝を抜いた。今季は右肘の炎症で出遅れたが、5度目の先発で7回2安打無失点と好投。NPBでは7年で93勝を記録し、メジャー14年目で111勝を積み上げて球史に名を刻んだ。以下、ダルビッシュとの一問一答。

  ◇  ◇

  -今季初勝利。

 「もちろんうれしい気持ちもあるが、ここまで何もしていない。うれしくない部分もあって複雑。七回までいけたのは良かった」

 -本来の投球。

 「フォーム全体のタイミングや自分の体の位置を(映像で)見たときにちゃんとしていなかった。リリースポイントを一気に下げて、自分ではサイドスローに近いような感じで投げた。きょうは、はまった感じがした」

 -後輩選手の目標になっている。

 「若い選手たちに関しては、何か困ったときに戦力になれるように、とはずっと思っている。ただ、みんなやっぱりすごい。自分が一番良かったときよりも、今の若い選手の方が上だと思うことは多々ある。刺激になっている」

 -若い頃に描いた理想の投手になれているか。

 「全然なっていない。僕が求めていたのは、ずっと完璧な投手。いろんな球種を投げられるのは強みだが、一個一個の球種を見たときに僕よりもすごい投手はいっぱいいる。まだほど遠い」

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