ダルビッシュ 日本選手最多!日米通算204勝 プロ21年目の偉業 7回0封でメジャー111勝目

 日本選手最多となる日米通算204勝を達成したダルビッシュ(共同)
 パドレスのダルビッシュがメッツ戦で日米通算204勝目を挙げたことを伝える球場の電光掲示板(共同)
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 「パドレス5-0メッツ」(30日、サンディエゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が30日、メッツ戦に先発し、日本選手歴代最多の日米通算204勝目となる今季初勝利を挙げた。広島やドジャースなどで活躍した黒田博樹の203勝を抜いた。今季は右肘の炎症で出遅れたが、5度目の先発で7回2安打無失点と好投。NPBでは7年で93勝を記録し、メジャー14年目で111勝を積み上げて球史に名を刻んだ。

 大胆に姿を変え、歴史的な1勝をつかんだ。ダルビッシュは7回をわずか2安打、無四球の安定感で二塁さえ踏ませず、日米通算204勝目。「野茂さんや黒田さんの背中を追いかけてきた。同じレベルの投手になったとは思えないが、数字で近くに来られたのはうれしい」と謙虚に語った。

 右肘の炎症で出遅れた今季は4試合勝ち星がなく、前回登板は8失点と崩れた。現状を打破するため「過去にもやったことがある」と大幅にリリースポイントを下げた。これで変化球の曲がりが大きくなり、緩急も付いた。二回はどろんと落ちるカーブを決め球に2者連続の空振り三振を奪った。「肘を下げることで割とコンパクトになった。球の切れも戻った」と納得顔だった。

 投球フォーム変更は日米通算201勝の大先輩のお墨付きがあった。29日、たまたまクラブハウスに居合わせた球団アドバイザーの野茂さんに相談。映像を見せると「ええやん」との答え。「野茂さんが言っているなら行ける」と自信を持って登板に臨んだ。

 日本ハムから12年に渡米後はレンジャーズ、ドジャース、カブス、パドレスでプレーし、メジャー14年目で111勝を積み上げた。自身も後輩に憧れられ、目標にされる立場になった。それでも「自分より速い球を投げる投手、制球がいい投手はいっぱいいる。(理想とは)まだほど遠い」。変わらぬ向上心を口にした。

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