大谷翔平5戦連発!球団タイ&自己最長 指揮官「彼の存在価値は50本の数字以上にずっと大きい」
「ドジャース4-3ツインズ」(23日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(31)がツインズ戦に「2番・指名打者」で出場し、初回に左中間へ5試合連続となる37号ソロを放ち、自身が持つ日本選手の連続試合本塁打記録を更新した。チームメートのマンシーら6人が持つ球団最長記録にも並んだ。大リーグ記録は8試合連続。日本ハム時代の2016年にも5試合連続本塁打を記録している。1点を追う九回には申告敬遠で出塁し、2死満塁からサヨナラのホームを踏んだ。
大谷が止まらない。カリフォルニアの青空に新たなアーチをかけた。球団記録に並ぶ5試合連続本塁打。平日のデーゲームにもかかわらず足を運んだ4万人の前で、球団史に刻まれる一本を放ってみせた。
5日連続の“ショウ・タイム”は初回だ。2球で追い込まれた直後、甘く入ったカーブを仕留めた。左中間席へ飛距離134メートルの特大弾をたたき込んだ。5試合で放った本塁打は全て中堅から左だ。逆方向への打球は好調の証しだが「いい角度で上がれば、引っ張っても流してもあまり関係ない」と大谷。「(打球の方向は)あまり気にせず、本当に自分の打ちたい球をしっかりスイングすることだけを考えていきたい」と言った。
本拠地に大ブーイングが響き渡ったのは1点を追う九回2死一塁の打席。逆転サヨナラ弾を阻止すべく、敵軍ベンチが敬遠四球を申告した。ナ・リーグ最多12度目の栄誉。サヨナラの走者となるリスクも生まれる敵将の采配にも、ロバーツ監督は「驚きはない。正しい判断だった」と即答。「今の彼(大谷)は速球にも変化球にも対応できているから」と説明した。
歩いて好機を拡大した大谷は後続の四球で二塁へ進塁。2死満塁で4番フリーマンが勝負強さを発揮し、左翼前へ2点適時打。大谷は「どんな打球でもバットに当たったらゴー。とにかくホームまで全力で行こうと思っていました」と二塁から快足を飛ばして本塁へスライディング。サヨナラのホームを踏んだ後、歓喜の輪に加わった。
ドジャースは4日以降の15試合で4勝11敗と苦しみながらも地区首位を堅守している。大谷も7月の月間打率・206(68打数14安打)と安定感を欠きながら直近11戦7発。この日の37号でナ・リーグ単独トップの座を奪い返した。
年間58本ペースで2年連続50本塁打を射程圏内に捉える「二刀流」を指揮官はこう評した。「彼はチームの勝利のためにプレーしているだけだと思う。その気持ちが結果として素晴らしい成績につながっている。彼の存在価値は50本の数字以上にずっと大きい」。次戦は敵地ボストンでのレッドソックス戦。勝利のための打撃の先に球団新記録がある。




