吉田正尚 メジャー復帰即3安打 右肩手術回復遅れ「ここまで長かった」苦難乗り越えチーム6連勝導いた
「レッドソックス10-2ロッキーズ」(9日、ボストン)
レッドソックスの吉田正尚外野手(31)は「6番・指名打者」で今季初出場し、4打数3安打1打点と活躍した。昨秋、右肩の手術を受け、開幕から負傷者リスト入り。ようやくたどり着いたメジャー舞台で鬱憤(うっぷん)を晴らすような活躍を見せ、チームの6連勝に貢献した。
けが明けでの今季初出場で吉田が実力を存分に発揮した。「ここまで長かった。今日を迎えられて良かった」と戦列復帰に実感を込め、3安打1打点には「いい形でスタートが切れた」と喜びをにじませた。
二回の第1打席は高めの直球を捉えて中前に鋭く運び「うまくはじき返せた」と自賛。四回1死三塁では、再び高めの直球を振り抜き、一塁手のグラブをはじいて右前へ転がる適時打を放った。八回は落ちる球に右手一本で巧みに合わせるバットコントロールを見せ、右翼線二塁打とした。
昨秋、右肩を手術したが回復が遅れ、開幕から負傷者リスト入り。5月ごろには痛みが出て、リハビリが後退し「先が見えなくなってしまったのでこたえた」と気持ちが沈んだ。それでも「強くなって戻る。いい姿を見せられるように」と奮い立たせて乗り越えた。
異国の環境に順応する家族にも支えられ、ようやく“開幕”したメジャー3年目。ア・リーグ東地区の4位のチームとともに逆襲へ向かう左打者は「(シーズンが)いい形で終われれば」と言葉に力を込めた。





