大谷翔平 リミッター解除で最速161キロ!663日ぶり先発で2度の160キロオーバー 本拠地が異例の大熱狂 1回1失点で降板

 「ドジャース6-3パドレス」(16日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手が663日ぶりに先発マウンドに立ち、初回に最速161キロを計測するなど1回1失点で降板した。

 本拠地ファンがスタンディングオベーションで出迎えた中、相手ベンチにマウンドから一礼した大谷。投球練習で1球投げると、どよめきがわき起こった。

 ノーワインドアップでタティスに投じた初球ツーシームは157キロ。2球目、3球目は低めのゾーンを判定に嫌われスタンドからブーイングがわき起こった。フルカウントに勝負を持ち込むと、最後は159キロで詰まらせたが中前にポトリと落ちた。

 続くアラエズの初球が暴投となり、得点圏に走者を背負った大谷。しっかりと追い込むと、内角低めに161キロを投じた。しかし安打を浴びて無死一、三塁とピンチを広げてしまった。

 マチャドにはスライダーを駆使して追い込み、ハーフスイングでボールの判定となると両手を挙げて悔しがる様子も。スタンドからは強烈なブーイングがわき起こった。フルカウントからスライダーを中堅にはじきかえされ犠飛で1点を失ったが、シーツは素早く追い込んだが、決め球が決まらずまたもフルカウントに。一、二塁間へはじき返されたがエドマンの好プレーで2死へこぎつけた。

 ボガーツは三ゴロに仕留めて最少失点。マウンドを降りる際には悔しげな表情も浮かべたが、スタンドからは大きな拍手が降り注いだ。すると大谷はベンチ前で第1打席に向かう準備を始める異例の光景。慌ただしい中、フルカウントまで粘ったが空振り三振に倒れた。この回限りで降板となり、二回のマウンドにはバンダが上がった。

 この日は28球を投じ、ストライクが16球でボールが12球。直球、スイーパー、ツーシームで配球を組み立て、スプリットはわずか1球だった。

 ウォームアップ段階から異例の注目度だった。準備のため試合開始40分前にフィールドに姿を見せると、スタンドは総立ちとなって拍手を送った。キャッチボールを終えると再び拍手がわき起こる中、ブルペンに入って準備を進めた。山本由伸投手らが見守る中、31球を投げてベンチへ向かった。

 大谷が先発マウンドに上がるのはエンゼルス時代の2023年8月23日・レッズとのダブルヘッダー第1戦以来。同年9月に右肘の手術を受け、移籍1年目の昨季は登板がなかった。

 試合は大谷が2打席連続タイムリーを放つなど、投打で躍動しチームの3連勝に貢献。試合後、グラウンドインタビューでは「結果はいまいちでしたけど、前進できる材料がいっぱいあった」と二刀流復活に手応えを口にしていた。

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