大谷翔平 663日ぶり投手電撃復帰 ロバーツ監督「とんでもない盛り上がりになる」 17日NHK急きょ地上波放送

 試合前にキャッチボールを行った大谷(写真提供:AP/アフロ)
 ジャイアンツに勝利し、チームメートを迎えに行く際、マウンドに立つドジャース・大谷(共同)
 試合前の練習でキャッチボールする(共同)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)に本拠ドジャースタジアムで行われるパドレス戦で投手として復帰する。15日(同16日)のジャイアンツ戦後に球団が公式Xで電撃予告先発。エンゼルス時代の2023年9月に自身2度目の右肘靱帯再建手術を受けた二刀流が同年8月23日のレッズ戦以来、663日ぶりに公式戦のマウンドに立つ。

 2度目の右肘手術を乗り越えた大谷の投手復帰が決まった。ジャイアンツとの首位攻防3連戦で勝ち越しを決めた直後の記者会見場。大谷を語るロバーツ監督の表情は緩みっぱなしだった。

 「すごく楽しみですね。自分は今でも一野球ファン。いざその瞬間が来たら、とんでもない盛り上がりになると思う。ずっとこの日が来ることを待ってましたから」

 一時は、7月15日に開催されるオールスター戦の後と考えられていた復帰のマウンド。1カ月の前倒しに方針転換するきっかけとなったのは10日に実施した術後3度目のライブBP(実戦形式の投球練習)だった。

 大谷は試合前にマイナー打者相手に3イニング相当、44球を投げた後、打者で公式戦に出場。フリードマン編成本部長や首脳陣、医療スタッフとの話し合いの中で「(ライブBP後の野手出場は)身体的な負荷が大きい。これ以上続けても得るものが少ないのでは」との意見が出た。大谷も「試合で投げる準備はできている」と自信。スネル、グラスノー、佐々木、ゴンソリンら先発陣にけが人が続出しているチーム状況も“追い風”となった。

 球団が描く投手復帰の青写真。ロバーツ監督は大谷の復帰登板がオープナーになることを明言し、「おそらく最初は1イニング。そこから様子を見ながら徐々に積み上げていく」と話した。

 パパになって初めて迎えた「父の日」。試合前にキャッチボールで調整した大谷はジャイアンツ戦に「1番・指名打者」で出場し、5月18日以来となる1試合3安打を含む全4打席で出塁して、チームの勝利に貢献した。

 待ち望んだ投打二刀流復活の日。ドジャース移籍後初、663日ぶりのマウンドを前にして誰よりも興奮しているのは大谷本人であることは間違いない。

 ◆NHK地上波で放送 NHKは16日、ドジャース・大谷の投手復帰決定を受け、17日のパドレス戦を当初予定のNHK-BSからNHK総合での地上波中継に変更すると発表した。

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